羽田新ルート、運用停止求め住民ら提訴 事故や騒音を懸念

2020年6月13日 07時40分

羽田空港の新飛行ルートの運用停止を求める提訴のため、東京地裁に入る住民ら=12日、東京・霞が関で

 羽田空港(東京都大田区)の発着枠拡大のため、今年三月に運用が始まった新飛行ルートを巡り、「都心やコンビナート上空の飛行は危険で、騒音の影響も大きい」などとして、新ルート直下の住民ら二十九人が十二日、国に新ルートの運用停止を求める行政訴訟を東京地裁に起こした。 (梅野光春)
 訴状によると、新ルートを通る着陸機が都心上空で車輪を出す際、市街地に部品や氷塊を落とす危険性があるほか、住民の騒音被害も深刻だと指摘。また、国が一九七〇年、川崎市のコンビナート上空の飛行を安全確保のため制限したのに、新ルートの運用に向けて昨年十二月、適切な理由がないまま解除したのは違法だと主張している。
 原告団の鳥海準・弁護団長は記者会見で「国は東京五輪・パラリンピックや、観光立国の実現のため発着枠拡大を目指しているが、管制方法の改善や、成田空港などの運用で対応できる。安全軽視の新ルートは許されない」と述べた。
 所管する国土交通省の担当者は「提訴については訴状が届いておらず、コメントできない。今後とも騒音・落下物対策や情報提供を行い、地域の理解が深まるよう努める」とした。

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