ようこそ!マイホームタウン 城田優 × 日比谷

2017年10月25日 09時00分

今月の街先案内人

今回のゲストは俳優の城田 優さん。映画やテレビ、舞台、ミュージカルと幅広く活躍する城田さんにとって、日比谷の街はいったいどのように映っているのか? 独占インタビューをさせていただきました。

役者や歌手といった肩書よりも、目指しているのはエンターテイナー。

 映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍する城田優さん。類まれなる長身と整った顔立ちに、確かな表現力。その圧倒的なまでの存在感は、まさに舞台を選ばずに観る者を魅了し続けていますが、その根幹は一体どこにあるのでしょう? 今回は、自身ゆかりのある日比谷にて独占インタビューをさせていただきました。

年を重ねるごとに、自分だけの世界観ではなく、作品としての世界観を客観視できるようになってきたと語る城田さん。

そもそも、この業界を目指したきっかけは何だったのでしょうか?
 「子供の頃に観ていたテレビ番組全般です。当時はスペイン在住でしたけど、幼心にブラウン管の中の輝かしい世界に憧れたんでしょうね。物心ついた頃には、自分はエンターテイナーになるものなんだと思っていましたから。なれるというより、なる。と確信していたんです。根拠なんて何もないんですけど、自分にとってそれは当然なことだと感じていました。
 でも、実際に業界へ立ち入ったのは 13歳の時。姉の知り合いに紹介してもらったオーディションを受けて、事務所に所属したのが最初ですね。」

役者や歌手といった限定された活動よりも、楽しませることなら全てをこなすエンターテイナーという存在に憧れていたという城田さん。

これまでのキャリアのなかで、ターニングポイントだったと思うものはありますか?
 「それはやっぱり16歳のときにやらせていただいたミュージカル 『美少女戦士セーラームーン』ですね。 タキシード仮面という、物語の重要人物を演じたことで、城田 優という名前を認知していただけたと思います。しかもミュージカルでしょ? 演じるだけでなく、歌うし踊るし、まさにエンターテインメントな世界。幼いころから自分が目指していた "エンターテイナー" としての城田 優のデビューを果たせた作品だと思っています。
 それまでの自分はエキストラ的な役割やモデルとしてのお仕事ばかりで、世間からみれば限りなく無名な存在でしたから(笑)。」

常にポジティブであるために、常に "楽しい" 自分を演じている。

多くの劇場が集う「日比谷」は "日本のブロードウェイ" と呼ぶべき街だと語る城田さん。日生劇場の前を歩きながら。

俳優としてだけでなく、ミュージシャンとしても活動され、さらには脚本までも自ら書かれたりと、多才ぶりを発揮されていますけれど、お仕事をされるうえで心がけていることはありますか?
 「全ての仕事に関してなんですが、基本的にはポジティブでいること。何事も"楽しい" ということを大切にしています。
 この業界って、華やかにみえるのですが、実際には面倒くさいことばかりです(笑)。だって、台本は覚えないといけないし、体調が悪くたって表情に出してはいけないし、と正直きつくて嫌なことばかり。そういった負の感情を持ち続けてもいいことなんてひとつもありませんよね? だから、どんなことでも "楽しい" と、自分に言い聞かせるというか、楽しんでいる自分を演じています。そうするとポジティブなモチベーションを維持しやすいんです。 それと、常に初心を忘れないこと。謙虚な気持ちで接していると、どんなことも楽しく思えますからね。」

都心でありながら、緑豊かな日比谷公園は息抜きに最適なポイント。ランチを取る周辺のサラリーマンも多く、まさに都会のオアシス。

さまざまなジャンルでお仕事をされているなかで、どの時の自分が一番自分らしいと思いますか?
 「それは、現代劇の映像作品をやらせていただいている時でしょうね。
  舞台はどうしてもオーバーアクトで表現しますし、さらにミュージカルは、現実離れした世界を演じるものですから(笑)。もちろん、好きか嫌いかでいえば、ミュージカルや舞台も大好き。でも、やりやすいという意味でいえば現代劇です。
 最近は、映像ならではの現場の空気感や表現方法というものが、特に楽しいと感じていますね。
 ただ、そもそも映像にしろ舞台にしろ、音楽にしろ、それぞれに魅力があって、それは比べられるものではないかな?」

今のポジションを維持することには興味がないと断言する城田さん。その目の先には、更なるエンターテイメントの世界が見えている。

これからの展望はいかがでしょう?
 「自分が関わる作品の質を高めるというか、密度の濃い作品にしていきたいという気持ちはあります。
 正直、20代の頃の自分は恥ずかしいくらい自分主体でお仕事をしていました。役柄のことなんて考えていない格好のまま演じていたり…。振り返ると、「何であんなことしたの?」とか「何であんな格好してたの?」ということばかり。特に襟足の長い髪型については、すごく後悔しています(笑)。
 30代になったいま、年相応の格好を意識して役柄にアプローチしてみたり、中身だけでなく外見にも配慮して役作りをするようになりました。 やっぱり人の記憶に残る作品を創りたいですよね」

日本の政治の中枢である永田町・霞が関に隣接する日比谷。治安の良さも魅力のひとつ。繁華街のなかでも、落ち着いた雰囲気をもちます。

日本のブロードウェイ的な存在。それが日比谷の街だと思います!

城田さんにとって、日比谷の街とはどんな存在なのでしょうか?
 「ここはプライベートで遊びに来る街ではなく、僕にとっては職場のようなものですね。日生劇場や、帝国劇場、シアター・クリエなど、数多くの劇場があります。自分が出演するときに通ってくる街なんです。でも、この狭い範囲に、これだけ劇場が詰まっている街なんて他にありますか? まさに "日本のブロードウェイ" と呼ぶに相応しい街だと思います。
 それに、映画館もたくさんありますよね?スカラ座にみゆき座、シャンテもあって、隣の有楽町にはかつての日劇、TOHOシネマズ有楽町もある。まさに日本のエンターテインメントが集結したエリアですよ。
 エンターテイナー城田 優が最も輝ける街でもあるんです!(笑)。
 帝国ホテルや劇場ばかりだと、気取った街のようなイメージを持たれるかもしれませんけど、実は緑も多いエリア。
 日比谷公園は、都会の喧騒から離れて静かにランチをとったり、家族連れの散歩には最適だと思います。
 つまり、銀座でお買い物をしたら、日比谷公園で息抜きをして、城田 優が出演するミュージカル「ブロードウェイと銃弾」を観に行こう!ということ(笑)。最高の一日になることは請け合いですから! 是非!」
写真:ボクダ茂

◇日比谷図鑑 城田さんオススメスポット

1)日生劇場
たくさんある劇場のなかでも、個人的に一番気に入っているのが日生劇場。出演する演者としての立場からでも、観客としての立場からみても、とても快適だと思います。音響に関しても素晴らしいの一言。ぜひ一度観劇してみてください。
住所: 東京都千代田区有楽町 1-1-1 TEL: 03-3503-3111
2)TOHOシネマズスカラ座
日比谷エリアで最大の客席数を誇る映画館であるスカラ座。お隣の有楽町マリオンの日本劇場(TOHOシネマズ日劇スクリーン1)には負けますけど、近年建て替えたこともあって、充実した設備でキレイな劇場です。
住所: 東京都千代田区有楽町 1-1-3 TEL: 050-6868-5013 (スカラ座・みゆき座)
3)日比谷野外音楽堂
日比谷公園に隣接した野外ステージです。野音の通称で古くから愛されてきた伝統あるステージですけど、都心でこの規模の野外ステージは、とても貴重だと思います。野外ならではの臨場感は、言葉では言い表せない迫力があるんです!
住所: 東京都千代田区日比谷公園1-5 TEL: 03-3591-6388
4)大阪お好み焼き88(パチパチ)
知り合いが立ち上げたお店ということもあって、近くに来たときに立ち寄っています。お好み焼きだけでなく、創作鉄板焼きのメニューも美味しいので、オススメです。隠れ家的な雰囲気が好きな方は、ぜひお試しください。
住所: 東京都千代田区有楽町 1-2-4 TEL: 03-6425-7188

◇PROFILE
城田優 (しろたゆう) 1985年12月26日生まれ。東京都出身。
2003年に出演したミュージカル「美少女仮面セーラームーン」のタキシード仮面役で人気を博し、2016年にはミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で第23回読売演劇大賞 優秀男優賞受賞。 舞台のみ鳴らずドラマ『ROOKIES』や映画『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』など話題作に続々と出演し、活躍の場を広げている。現在は映画『亜人』が公開中。

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