<新型コロナ>中国製マスク 安心な商品 販売したい 高津の障害者事業所

2020年6月14日 07時14分

マスクの滅菌処理作業を行う男性=高津区のACE16川崎高津で

 障害者が福祉サービスを受けながら働く就労継続支援B型事業所「ACE16川崎高津」(川崎市高津区)が、中国製不織布マスクを検品、滅菌処理後にリパックして販売している。障害者らは、新型コロナウイルスの感染拡大防止の役に立てることに喜びを感じているようで、日々の作業に打ち込んでいる。(安田栄治)
 就労継続支援B型事業所は、知的、精神、身体などの障害があり、年齢や体力などの理由で企業などと雇用契約を結んで働くことができない人に軽作業や就労を支援している。
 同事業所には二十〜六十代の障害者ら二十人ほどが就労し、ボールペンの組み立てやビーズなど手芸品の製作を行ってきた。
 新型コロナウイルスの影響で二月から手作りマスクも製作したが、需要が増大して材料を集めることができなくなるなどで断念。
 五月に入っても仕事を探していたところ、医療資材などを中国から輸入する業者から、不良品もある中国製マスクの検品、滅菌処理などをして商品化する作業を持ち掛けられた。同事業所を運営する高井幸夫さんは「仕事がなく困っていた。感染症と闘っている社会に貢献できる側面もあり引き受けた」と説明する。
 中国製の不織布マスクの検品を始めたところ、ほこりや汚れ、耳にかけるひもが外れるなど不良品が一割ほど見つかるという。同事業所では検品後に滅菌処理をしてから販売用の袋に六枚ずつ詰め直す作業を分担して行っている。
 働く障害者たちにとってもマスクは、感染対策のために自身も周囲の人も着用する身近なものになっている。同事業所のサービス管理責任者の峯野由美子さんは「そのマスクを安心できる商品にしてほしいと呼び掛けると、嫌がる人はいなかった。進んで作業に取り組んでいる」と目を細める。
 高井さんらは同区内の生活介護事業所や地域活動支援センターなど七事業所にもこの作業を紹介。地域で連携して社会貢献に取り組んでいる。

検品、滅菌処理の後、販売用の袋に詰め直されたマスク(ACE16川崎高津提供)

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