黒人男性を白人警官が射殺、デモ激化…市警トップが引責辞任 米アトランタ

2020年6月15日 13時52分

13日、米南部アトランタで、炎上した現場のハンバーガー店を眺める抗議デモ参加者=ロイター・共同

 【ニューヨーク=赤川肇】米南部ジョージア州アトランタ市のハンバーガー店で十二日、飲酒運転を摘発しようとした白人警官が、抵抗した黒人男性を射殺する事件が起きた。黒人が過半数を占めるアトランタでは、現場の店舗が放火されるなどデモが激化。市警トップは十三日に「治安当局と地域の信頼を築くべき時だ」と事実上の引責辞任に追い込まれた。
 州捜査当局によると、射殺された男性はレイシャード・ブルックスさん(27)。十二日夜、ドライブスルーの経路に止めた車で眠っているとの通報で駆けつけた警官二人が、飲酒検査後にブルックスさんの身柄を拘束しようとしてもみ合いになった。警官のスタンガンを持って逃げ出したブルックスさんを警官が撃ち、ブルックスさんは搬送先の病院で死亡が確認された。

米ジョージア州アトランタで12日、警官と話をするレイシャード・ブルックスさん(右)=アトランタ警察提供、AP・共同

 ボトムズ市長は記者会見で「殺傷能力のある武器の正当な使用とは思えない」と警察の対応を非難。ロイター通信によると、ブルックスさんの遺族の代理人弁護士もスタンガンに殺傷能力がない点を強調し、「警官は銃を向けられない限り撃つことは許されない」と問題視した。
 米国では、中西部ミネソタ州で白人警官が黒人男性(46)の首を押さえ付けて死なせた事件を契機に、黒人差別や警察の過剰暴力に対する抗議デモが続いている。

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