森友問題の再調査求め署名35万筆 自殺職員妻、首相充てに提出

2020年6月16日 06時58分

森友問題の再調査を求める約35万筆の署名を前に記者会見する生越照幸弁護士(右)と松丸正弁護士=15日、東京・永田町の衆院第1議員会館で

 学校法人「森友学園」問題を巡り、財務省近畿財務局職員赤木俊夫さん=享年(54)=が決裁文書の改ざんを強要され自殺に追い込まれた問題で、赤木さんの妻雅子さん(49)の代理人弁護士は十五日、有識者による第三者委員会の調査を求める約三十五万筆の署名と安倍晋三首相に宛てた手紙を内閣官房に提出した。
 雅子さんは自筆の文書で「夫の死が無駄にならないためにも、私は真実が知りたい。再調査を実施してください」と訴えた。賛同者には「生きている間にたくさんの人たちが応援してくれることを知ったら、夫は自死まで追い詰められずに生きていたかもしれません。夫もとても喜んでいると思う」と感謝した。
 三月二十七日に立ち上げた署名サイトの閲覧数は二百九十六万回を超え、十四日までに計三十五万二千六百五十九人の署名が集まり、約一万二千人のコメントが寄せられた。記者会見した生越(おごし)照幸弁護士は「今回の問題が『日本の民主主義にとってとても大切なこと』という市民の怒りや声が詰まっていた」と話した。
 雅子さんは三月、改ざんを指示した佐川宣寿(のぶひさ)元国税庁長官と国に損害賠償を求め提訴。近畿財務局は情報開示請求に一部開示するとしたが、残りは「コロナ禍と文書が膨大で処理に時間がかかる」と、来年五月十四日に開示すると伝えてきたという。松丸正弁護士は「一年先の開示というのは聞いたことがない。訴訟を含めて対応を検討したい」と話した。 (望月衣塑子)

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