エジプトが観光客受け入れ再開へ コロナ感染拡大続く中、来月から

2020年6月16日 06時59分

 【カイロ=奥田哲平】エジプト政府は十四日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため三月から続く入国制限を緩和し、七月一日から国際線の運航を再開すると発表した。国内の感染者は収束する兆しを見せていないものの、打撃を受けた主要産業の観光業などの再建に向けて踏み切った。
 運航再開は首都カイロを含む全空港が対象だが、外国人観光客の受け入れは当面、感染者の少ないリゾート地に限る。感染拡大が続く国から訪れる入国者には、PCR検査の陰性証明書の提出を求める。日本政府はエジプトの感染症危険情報を渡航中止勧告に当たるレベル3にしている。エジプトは十三日に一日当たりの新規感染者が千六百人超に達して拡大傾向が続き、医療機関も逼迫(ひっぱく)している。だが、観光業は国内総生産(GDP)の12%を占め、三百万人以上が働く主要産業。これ以上の制限は、失業や倒産などの影響が大きいと判断した。
 欧州諸国で夏のバカンス期に向けた観光再開の動きが相次ぐ中、競合するエジプト政府は優遇策も決定。十月末まで観光ビザ手数料(約二千七百円)を免除するほか、航空機の空港着陸料や駐機料を半額にする。紅海リゾート地のホテルの予約担当アリ・ムハンマドさん(30)は「従業員は給料が25%に削減されたが、休業中も感染予防策を学び、安全に受け入れられるよう準備していた」と歓迎した。
 一方、感染ペースが収束傾向にあるトルコも十二日、隣国イランとの陸路を除く国境の封鎖措置を解除し、一部の国際線が運航を始めた。七月から観光施設を再開し、外国人観光客の受け入れを本格化させる。

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