<新型コロナ>教室の授業、自宅で参加 分散登校中の県立越谷北高

2020年6月17日 06時58分

白板に映る生徒は自宅で、教室での授業と同じ内容を生配信で視聴できる=越谷市の県立越谷北高校で

 多くの学校で新型コロナウイルスの影響による分散登校が続く中、越谷市の県立越谷北高校(生徒数約千八十人)が、クラスの半分の生徒が教室で受ける授業の様子を、自宅に残るもう半分の生徒に動画で生配信する取り組みを始めた。対面授業とオンライン授業を組み合わせた形で、生徒にも好評だ。 (近藤統義)
 同校は四、五月の休校中、独自に作った授業動画を七百本以上配信してきた。しかし、自宅学習の取り組み状況は生徒の意欲によってさまざまで、「理解や習熟にかなり差が出ている」(松村和則校長)との危機感があった。
 再開後は、教室内が密集状態にならないよう、各クラスで生徒を二班に分けて一日おきに通学させる分散登校を実施。教員は同じ授業を二日連続行うことになり、その手間や、授業の進度が通常の半分となって学習の遅れをなかなか取り戻せないことが懸念された。
 そこで、学校の予算でWi−Fi機器二十台をレンタル。全三十クラスの授業を一斉に生配信できる体制を整えた。自宅に通信環境がない生徒は毎日登校できるよう配慮している。
 教員は授業を進めながら、パソコンのカメラで黒板を映して配信する。自宅でスマートフォンをのぞく生徒が見やすいよう、板書の文字の大きさや色を工夫している。内容などに応じ、一部の授業で双方向のやりとりもできるようにした。
 十三日は自宅で、十五日は教室で授業を受けた一年の横田航さん(15)は「すぐに質問できるので対面の方が良いが、スマホでも問題はなかった。学校でも自宅でもみんなと同じスピードで学べるので安心感がある」と話した。
 二十二日から通常登校に戻った後も、感染拡大の第二波で再び休校を迫られる恐れもある。その場合に備えた実証試験の意味合いもあり、松村校長は「大学入試を控え、これ以上授業に穴は開けられない。今のうちにノウハウを蓄積したい」と見据えている。

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