性的少数者の働く環境、新型コロナで悪く 最も困るのは「理解が浅い」

2020年6月17日 14時02分
 新型コロナウイルスの感染拡大により、もともと非正規雇用が多く弱い立場にあるLGBTなど性的少数者の働く環境がさらに悪くなっていることが、性的少数者の採用支援を行うJobRainbow(東京都)の調査で分かった。リアルな場でのコミュニティーで集まれず、孤独を感じる人も増えていた。
 調査は4月下旬、全国の10〜60代の当事者ら464人にインターネットで実施。雇用形態は正社員が半数弱、他は非正規やフリーランスなど。働く職種は、コロナの影響が大きい販売・サービスが21.8%と最も多く、勤務時間が減った人は30.8%。想定する年収の減少額は平均53万3000円で、トランスジェンダーがより深刻だった。コロナの影響で解雇された人も3%いた。
 就職・転職活動中の人も半数近くいた。理由は労働条件の悪化などコロナの影響が37.8%、LGBTへの理解がないからが27.7%。現在の仕事の困り事でも「LGBTに対する理解が浅い」が45.8%と最も多かった。
 仕事以外での影響は「孤独になってしまった」が28.9%、「安心できるつながりや居場所がなくなった」が21.8%。メンタルヘルスは過半数が「悪化している」と答えた。
 JobRainbowの星賢人代表は「緊急事態宣言の中では企業は売り上げが大事で、ダイバーシティーへの取り組みは後回しになってしまう。こういった状況でも取り組みは絶やしてはいけない」と指摘。「オンラインでのコミュニティーづくりも必要になってくる」と話している。 (神谷円香)

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