羽田新ルート、変更の可能性も 国交省、見直し検討会を設置
2020年6月17日 14時01分
羽田空港(東京都大田区)の発着枠拡大のため三月に運用が始まった新飛行ルートについて、国土交通省は十六日、ルート見直しを議論する検討会を設置することを決め、初会合を三十日に開くと明らかにした。都心上空を通過し、騒音の苦情が相次いでいる新ルートが変更される可能性が出てきた。ただ、結論が出るまで数年を要する見込みという。
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検討会は、全日空や日本航空の現役パイロットのほか、航空評論家や大学教授ら八人で構成。機体や管制システムなどの技術的な課題を年度内に整理した上で、新ルート直下の自治体の意見を聞くなどして変更の可否を議論していく。
新ルートを巡っては品川区が昨年五月、将来的な変更を求める意見書を国交省に提出。今年三月の運用開始前には港区も同様の要請をした。今月十二日には新ルート直下の住民らが、運用停止を求め東京地裁に提訴。渋谷区議会では、新ルートの再考を求める意見書を十七日に本会議で採決する方針で、見直しを求める動きが広がっている。 (梅野光春)
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