立候補予定者5人が語った 「私が知事になったら」

2020年6月18日 07時32分

オンラインで共同記者会見をする都知事選の立候補予定者ら。上段中央から時計回りに小野泰輔、立花孝志、山本太郎、小池百合子、宇都宮健児の各氏=17日

 東京都知事選に出馬表明していた立候補予定者5人が17日、日本記者クラブが主催したオンラインによる共同記者会見に参加した。1時間38分にわたる会見では、新型コロナウイルス感染症対策や来年に延期した東京五輪・パラリンピックなどの直面する課題のほか、小池百合子知事の都政4年間について議論。各候補予定者の発言をまとめた。(冒頭発言は、上から五十音順)

◆冒頭発言要旨◆

◇元日弁連会長・宇都宮健児氏
 医療、補償の充実徹底

 新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う自粛要請や休業要請は、シングルマザーや非正規労働者といった弱い立場にある人に大きなしわ寄せを与えている。今回の都知事選は、都民一人ひとりの命と暮らしを守り抜く、都民の生存権がかかった選挙だ。
 保健所が七十一カ所から三十一カ所に減少し、パンク状態になった。第二波に備えるため、PCR検査体制の強化、病院や医療従事者に対する財政支援の強化、病床医療器具の充実、命をつなぐ生活の補償の徹底が必要だ。小池知事が進めようとしている都立・公社病院の独立行政法人化は中止すべきだ。
 来年行われる東京五輪・パラリンピックは、感染症対策の専門家が開催が困難だと判断した場合はIOC(国際オリンピック委員会)に中止を働きかけ、浮いた予算はコロナ被害に遭った都民の支援に回したい。

◇元熊本県副知事・小野泰輔氏
 感染止め経済を回す

 元々は東京生まれ東京育ちだが、熊本県副知事を八年務めた。都知事選が無風状態で論戦が起きないでいいのかという問題意識があり、手を挙げた。
 まずコロナの感染を止めたい。現在の対策はなかなか効果が上がっていない。夜の街に必要な対策をする。モニタリング態勢を充実させ客観的なデータで感染を追う。経済も回さなければならない。安全な買い物ができるよう各業界と合意しながら対策を進める。
 コロナ後、東京が大きく変わることが一番大事。今でも電車は三密で厳しい。東京一極集中、隣県から新宿などに人が集まる構造が解消されていない。周辺の都市開発も含め、安全で災害に強く、感染症にも強いやり方を模索したい。
 東京五輪は縮小ではなく四年後の開催を目指して取り組みたい。(二〇二四年の開催都市の)パリも感染症で準備ができていない。

◇東京都知事・小池百合子氏
 さらに東京大改革を

 四年前に東京大改革という旗を揚げ、政党の推薦もなく、たった一人で崖から飛び降りた。三つの柱は、都民ファーストの都政、都政の見える化という情報公開と賢い支出。事業見直しで三千五百億円をひねり出した。都債も六千億円縮減するなど東京大改革を進めてきた。
 今回はそれをバージョンアップして、東京大改革2・0にしていきたい。柱がまた三つ。都民の生命を守って稼いでいく東京の実現、人が輝く東京、都民ファーストで行財政改革と構造改革を行う。一期目に増して爆速で行っていきたい。
 喫緊の課題はコロナ対策。この間の経験や課題を整理して、東京版のCDC(疾病対策センター)を創設したい。医療機関との連携強化、感染者の情報を正確に把握する医療機関の連携サポート、医療従事者へのサポートなどを行う。検査もさらに進めたい。

◇N国党首・立花孝志氏
 行き過ぎた自粛反対

 NHK集金によって多くの方が相変わらず被害を受けている。NHKスクランブル放送の実現によって、NHKからの被害者をゼロにしていきたいというのを、根本的、基本的な精神として掲げている。
 今回、行き過ぎたコロナ自粛に対して反対するために立候補を決めた。特に飲食店やイベント業など、このままだと軒並み倒産するんじゃないか。そんな中でホリエモンこと堀江貴文氏が、都に対して緊急提言している三十七項の提言「東京改造計画」を具現化し実行していくために、ホリエモン新党を立ち上げ、今回の都知事選挙に挑戦することを決意した。
 このまま何でもかんでも多数決で決めたものに対して、それを全員が従うという全体主義に今、日本の社会が向かおうとしていますが、少数派の声、多様性を認める社会にしていくために頑張っていきたい。

◇れいわ新選組代表・山本太郎氏
 生活一緒に立て直す

 コロナ災害による補償なき自粛。これが始まってから、本当に多くの悲鳴を聞いてきた。自宅の家賃も店舗の家賃も支払えないとか、全て切実な声だ。皆さん口々に「自分が悪いんだ」とおっしゃる。だけど、私はそれは「全然違うんだ」と声を大にして言いたい。本当に頑張るべきは政治じゃないかと。つまずいても住まいを失わず、のたれ死にせず、すぐに生活を立て直せる社会をつくりたい。東京からそれを始めたい。そう思って立候補した。
 大胆に資金を調達して、それを人々に流し込む。とにかく底上げをする。全国の自治体のトップとつながっていって、国に対して、もっと金を出せと。地方への大胆な財政支出、そして緊急時には、地方債を日銀が買い取る。そういうことも求めていく必要がある。あなたが人生を諦める必要のない東京を、日本を、私と一緒につくってほしい。

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