突然の訪問…去り際に渡された封筒に30万円 広島県議が本紙に語った河井克行氏

2020年6月18日 14時50分

河井克行前法相の地元事務所が入るビル=18日午前、広島市で(一部画像処理)


 昨年七月の参院選を巡る公選法違反事件は十八日、国会議員夫妻の逮捕に発展した。河井案里参院議員(46)を初の国政に送り込もうと必死になっていた夫の克行前法相(57)。昨年四月に突然訪問を受けたという現職の広島県議は本紙の取材に「克行氏から現金入りの封筒を渡された」と証言し、「選挙を応援してくれという趣旨だと思った」と振り返った。 (山下葉月)
 県議が当選を果たした統一地方選から間もない昨年四月中旬。克行氏から事務所に「あしたあいさつに行くので会えませんか」と電話がかかってきた。克行氏とは二年前、災害現場で一度会っただけ。「なんで自分のところに来るんだろう」と疑問に思ったという。
 翌朝、車で事務所前まで来た克行氏は、秘書を車に残し、一人で事務所に入ってきた。県議と面識があることは覚えていない様子で、自身の広報紙を取り出すと、自身の経歴を説明し始めたという。
 県議選にも触れ「あんたは人気者なんやなあ」とにこやかに言葉をかけてきた克行氏。五分ほど話すと席を立ち「これ、お祝いね」と、おもむろにセカンドバッグから白い封筒を取り出し、応接台に置いたという。
 驚いた県議が「いやいや、受け取れませんよ」と返そうとすると、克行氏は「いいから、いいから」と言いながら、足早に事務所を立ち去った。封筒の中には現金三十万円が入っていたという。
 当時、案里氏は参院選への出馬が決まっていた。克行氏は案里氏の話題には一切触れなかったというが、県議は「案里さんの選挙を応援してくれという趣旨の金だと思った」と振り返る。
 三十万円は今も手元にある。東京地検特捜部の検事から取り調べを受けたこの県議は「ずっと返したかったけど、方法が分からなかった。自分が情けない」と悔いている。

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