都知事選・有権者の期待は 「零細・中小をすくい上げて」「コロナ対策と経済の両立」

2020年6月18日 14時14分

東京都知事選が告示され、候補者の第一声を聞く有権者ら=18日午前、東京都内で、本社ヘリ「まなづる」から


◆新宿

 東京都庁から近い新宿駅で、第一声を上げた候補者を携帯電話で撮影していた人材紹介会社社長(47)=東京都小金井市=は「コロナ対策と弱者支援に予算をかけてくれる人に」と話した。「うちみたいな非正規スタッフばかりで、もともとテレワークが主の零細企業は持続化給付金など国の支援からはじかれることが多い。そうした零細・中小企業をすくい上げてほしい」
 演説を眺めていたパート女性(40)=渋谷区=は「求めるのはやはりコロナ対策ですね」とうなずく。「ホテルでパートをしていたが観光産業は打撃を受け休みになった。三人いる子どもも分散登校やオンライン授業で不自由な思いをしているし今後の学力も心配。経済や生活への影響に政策できちんと対応してほしい」と語った。
 また、駅前で待ち合わせ中の都内に住む四十代の男性会社員は「五輪を無事進めてくれる人に投票したい。これだけ準備してきてやらないと経済的にも心理的にも影響が大きいので」とつぶやいた。 (岩岡千景)

◆戸越銀座

 全長一・三キロメートルで「都内最長の商店街」として知られる、戸越銀座商店街(品川区)では、不要不急の外出自粛を呼び掛ける張り紙とともに、七月五日の都知事選の投開票日を知らせる横断幕が道路を飾っていた。
 おでんが名物の「後藤蒲鉾店」で開店準備をしていた店主の後藤学さん(58)は「コロナの影響は大きい。商売の方が大変で、選挙のことまではまだ頭が回らない」と悩ましげに話した。「候補者はあまり街頭に出ないと思う。テレビや新聞を見て、どの候補がいいかじっくり考えたい」
 「カレーパン」が、メディアに紹介されることも多い老舗パン店「ハリマヤ」で仕込み作業をしていた佐藤元昭さん(73)は「コロナで一時は売り上げが半分以下になった。今もいいときの六割くらい」と明かし、「コロナ対策と経済の両立」を求めた。東京五輪の開催を楽しみにしていた。「やる以上は盛大にやってほしい。開催は延期して、準備の時間にあてるべきだ」と語った。 (浅田晃弘)

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