首相、安保戦略見直し表明 地上イージス停止受け、夏に議論

2020年6月19日 06時45分

 安倍晋三首相は十八日、通常国会閉会を受け官邸で記者会見し、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の秋田、山口両県への配備計画停止を踏まえた安全保障戦略見直しの一環として敵基地攻撃能力について議論する考えを示した。今夏に国家安全保障会議(NSC)で新しい政策の方向性を議論すると述べた。
 首相は、地上イージスの迎撃対象に想定する北朝鮮のミサイル技術の向上に言及。自民党内で議論されている敵基地攻撃能力の保有について「憲法の範囲内。提案を受け止めなければいけない」と理解を示した。新型コロナウイルス対策に関連し、大規模災害時に国会議員の任期延長や内閣の権限強化を可能とする緊急事態条項を含む自民党の改憲案を議論する必要性も指摘。二〇二一年九月までの総裁任期中に「憲法改正を成し遂げていきたい。その決意と思いにいまだ変わりはない」と強調した。
 コロナ感染拡大防止のため行ってきた都道府県をまたぐ移動自粛要請は十九日から解除し、PCRなどの検査体制を拡充しながら社会経済活動のレベルを引き上げていくと表明。海外とのビジネスの往来を段階的に再開する方針も語った。
 衆院解散の可能性は「頭の片隅にもない」としつつ「国民の信を問うべき時が来れば、ちゅうちょなく解散を断行する考えに変わりはない」と話した。自民党総裁の連続四選を目指す可能性については、連続三選までに制限する現在のルールを「変えることは考えていない」と語った。 (妹尾聡太)

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