3時間、ビルにこもって… コロナで選挙活動も様変わり

2020年6月19日 06時48分

フェースシールドを着けて作業する選挙事務所関係者ら=18日、東京都新宿区で

 東京都が新型コロナウイルスへの警戒を呼び掛けた「東京アラート」が十一日に解除されて、まだ一週間。十八日に論戦が始まった都知事選では、街頭演説ができる昼間からインターネット対話を行い、選挙事務所で来場者の体温を測るなど、思い思いの感染防止対策が見られた。
 同日朝、ある陣営の結団式会場となった選挙事務所は、受付に消毒液を設置。スタッフは「ご協力お願いします」と声を掛け、来場者の額に非接触型の体温計を向けていた。「こんな時期なので、選挙活動も慎重にしていきたい」と陣営。
 別陣営の第一声の演説会場では、フェースシールドを装着したスタッフが、有権者に配るチラシを準備していた。周囲には「マスクを着用して下さい」「入場制限をする場合もございます」と書かれたパネルを掲示。演説開始前には、司会者が「周りの人とできるだけ距離を空けてください」とマイクで呼び掛けた。
 午後一時すぎから約三時間、ビルの一室にこもった候補者もいた。手にはマイクではなく、ボールペン。ネット会議形式でライブハウス関係者や大学生らからコロナ禍での苦境を聞き、メモを取った。
 対談の様子は、ビデオカメラやスマートフォン計六台でネット中継。コロナ禍の影響で音声のハウリングを防ぐ機材の調達が間に合わず、音声が乱れるトラブルもあったが、候補者は「数人で話した都政の課題を、多くの人に知ってもらえる。街頭宣伝では伝わらない人にも、届くんじゃないか」と手応えを感じていた。(小倉貞俊、岡本太、福岡範行)

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