克行容疑者は「横柄」、案里容疑者は「パフォーマンス好き」 河井夫妻に地元冷ややか

2020年6月19日 06時58分

河井案里容疑者が参院選で初当選した2019年7月、夏祭りに参加する克行、案里両容疑者=克行容疑者のブログより

 克行前法相の元秘書が「会話が少なく距離があるように思えた」と評する河井夫妻。広島市の四十代主婦は夏祭りで何度か夫妻を見かけたが、「それぞれが違う支援者と握手しとって、バラバラに行動しておるように見えた」と語る。
 広島県で生まれ育ち、松下政経塾で学んだ後に県議となり、一九九六年衆院選で初当選した克行前法相。自民の広島市議は「代議士になった途端、自治会の新年会でも『上座は私だろ』と平気で言うようになった。年配の方もたくさんおるのに」と話す。別の市議は「地元議員には決して頭を下げない。選挙で支えている立場からすると腹立たしい」と顔をしかめる。
 一方、案里議員は科学技術振興事業団(現・科学技術振興機構)での勤務を経て二〇〇〇年衆院選で落選していた克行前法相と〇一年に結婚。〇三年に県議となった。ある県議は「県議会の一般質問で県政批判ばかり。パフォーマンスが好きじゃった」と苦笑する。
 首相補佐官だった克行前法相は一七年春、自民の若手国会議員らに呼び掛けて勉強会「向日葵(ひまわり)会」を発足させた。永田町で見せる顔は地元と異なっていたのか、参加議員の一人は「横柄なイメージは全くない」と言い切る。安倍晋三首相や菅義偉官房長官を招いた食事会では隅の席で司会役に徹していたといい、「若手にも偉ぶらずに気配りしてくれた」と慕う。
 案里議員の初当選から二カ月後の昨年九月には法相に就任。すると宴席で親しい知人たちに、こう言い放ったという。「法務・検察の上に立った。もう何があっても大丈夫だ」
 だが、翌月には法相を辞任。検察当局の捜査が始まっていた今年一月、向日葵会の議員が次の食事会の予定を尋ねると、克行前法相は「また落ち着いたらね」と言葉少なだったという。議員は「次回はないんだなと感じた。逮捕を想定していたのかもしれない」と振り返った。
 案里議員は三月末、多量の薬を服用したことで体調を崩し、議員宿舎から救急搬送された。逮捕直前、ある検察幹部は「とっぴな行動に出ないか心配だ」と気をもんでいた。

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