首相会見要旨

2020年6月19日 09時41分

 安倍晋三首相が十八日に行った記者会見の要旨は次の通り。
 【冒頭発言】
 わが党所属だった現職国会議員が逮捕されたことは大変遺憾だ。かつて法相に任命した者として責任を痛感している。国民に深くおわびする。
 自民党は憲法改正に向けて、緊急事態条項を含む改正条文のたたき台を示している。国会の憲法審査会における条文案を巡る議論は残念ながら、今国会でも進まなかった。目の前にある課題を先送りすることなく解決することは政治家の責任だ。
 イージス・アショアの配備停止を決定した。地元に説明していた前提が違っていた以上、そのまま進めるわけにはいかないと判断した。他方、わが国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増している。安全保障戦略のありようについて、この夏、国家安全保障会議で徹底的に議論し、新しい方向性を打ち出す。
 【質疑応答】
 記者(幹事社・フジテレビ) 東京五輪・パラリンピックを「完全な形」で実施する考えに変わりはないか。新型コロナウイルスの感染状況に照らし、衆院解散・総選挙は可能か。
 首相 東京大会を、世界のアスリートが最高のコンディションでプレーでき、観客も安全・安心な大会とする、完全な形で実施する方針に変わりはない。選挙をどうするかは頭の片隅にもないが、国民に信を問うべき時がくれば、躊躇(ちゅうちょ)なく解散を断行する考えに変わりはない。
 記者(幹事社・産経新聞) 改憲への道筋をつけるために、自民党総裁の任期延長や連続四選を目指す可能性は。
 首相 総裁任期の間に憲法改正を成し遂げる決意に変わりはない。自民党のルールに従って任期を積み上げることは当然。これを変えることは全く考えていない。
 記者(NHK) 北朝鮮による日本人拉致問題の局面打開に向けた戦略は。
 首相 拉致被害者横田めぐみさんの父、滋さんが生きている間にめぐみさんを取り戻すことができなかったことは痛恨の極みだ。あらゆる手段を尽くし、果断に行動する。
 記者(テレビ朝日) (検察官の定年を政府の判断で延長できるようにする検察庁法改正案を含む)国家公務員法改正案への対応などブレーキを踏む機会が多いが、原因は。
 首相 定年延長については、多くの方々が反対する中、国民的なコンセンサスも必要だから立ち止まって考えるべきだと考えた。
 記者(日本経済新聞) ビジネス往来の対象国・地域をどう拡大するか。
 首相 国内外の感染状況などを総合的に勘案して拡大する。
 記者(ラジオ日本) 党総裁の残り任期は一年三カ月。現在の心境は。
 首相 コロナの感染収束、経済回復、五輪・パラリンピック開催、拉致問題の解決、憲法改正等、全力を尽くしたい。
 記者(日本テレビ) ポスト安倍の候補は。
 首相 後継者は育てるものではなく、育ってくるもの。立場立場で頑張ってほしい。
 記者(読売新聞) 敵基地攻撃能力をどう考えるか。
 首相 抑止力とは何かということをしっかりと突き詰めて考えていかなければいけない。政府も新たな議論をしていきたい。
 記者(西日本新聞) 日本の財政は大丈夫か。
 首相 危機に当たって、財政健全化最優先で考えるべきではない。経済を成長軌道に戻すことを優先するのは当然。雇用をつくり、経済を守り、事業を継続していくことに全力を傾けていきたい。
 記者(英軍事誌ジェーンズ・ディフェンス・ウイークリー) 在韓邦人の救出計画は。
 首相 日韓、日米韓で緊密に連携し、計画を用意していくことは重要だ。
 【記者会見の流れ】 首相の冒頭発言後、内閣記者会の幹事二社(各社の持ち回り制)が順に質問した。その後、司会の長谷川栄一内閣広報官が挙手した記者の中から指名。本紙記者は指名されなかった。幹事社を含めて十人が質問し、約一時間で終了した。

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