中日新聞社会部記者が科学ジャーナリスト賞

2020年6月10日 10時25分
 日本科学技術ジャーナリスト会議は九日、優れた科学報道や著作に贈る今年の「科学ジャーナリスト賞」に中日新聞で「南海トラフ80%の内幕」を連載した中日新聞社会部の小沢慧一記者(34)ら三個人・取材班を選んだと発表した。
 中日新聞の連載は、小沢記者が昨年十~十二月に「ニュースを問う」の欄で計七回掲載。南海トラフ地震が「三十年以内に80%の確率で発生する」との政府の公表について、専門家らが「発生確率の導き出し方に科学的な問題がある」と疑義を示していたのに、防災予算獲得などの要因で最終的に採用された背景に迫った。
 選考委員会は「丹念な取材で専門家の意見の不一致を明らかにし、科学的根拠の薄い数字が予算獲得などのために独り歩きする実態を浮き彫りにした」と評価した。中日新聞の同賞受賞は初。科学ジャーナリスト賞は日本科学技術ジャーナリスト会議が二〇〇六年に創設。今年は七十三件の応募があった。
 他の受賞者は次の通り。
 ▽毎日新聞「幻の科学技術立国」取材班 「誰が科学を殺すのか 科学技術立国『崩壊』の衝撃」▽読売新聞東京本社編集局科学部次長三井誠 「ルポ 人は科学が苦手 アメリカ『科学不信』の現場から」

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