3カ月ぶりに大規模集会を強行 半分が空席でトランプ氏激怒と米メディア

2020年6月22日 07時23分

20日、米南部オクラホマ州タルサの集会で演説するトランプ大統領。空席も目立つ=TulsaWorld・AP

 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は二十日、十一月の大統領選に向け、南部オクラホマ州タルサで、新型コロナウイルスの感染拡大で中断していた大規模集会を約三カ月ぶりに開催した。新型ウイルスや人種差別に対する抗議デモへの対応で支持率が下落し、巻き返しのため感染増加の懸念を押し切り強行したが、会場は陣営の期待に反して空席が目立った。
 会場は、最大一万九千人収容の屋内施設。陣営は入りきらない人を含め約十万人が集まると予想していた。米メディアによると、実際は会場の半分ほどが空席で会場外にはほとんど人が集まらず、トランプ氏が激怒したという。
 トランプ氏は集会で、近く民主党候補に指名されるバイデン前副大統領を攻撃。「過激な左翼に支配されている。民主党が権力をとれば誰も安全を保てなくなる」「中国の操り人形だ」と批判した。抗議デモについては一部の略奪や破壊行為を強調した。
 新型ウイルスの対応では「私は他国よりずっと早く中国からの入国を禁止し、数十万人もの命を救った」と自賛。「来年は史上最高の経済に戻るだろう」と主張し、自らが再選されれば経済が復活すると訴えた。
 密閉空間での大規模集会に、市当局者らから感染拡大への懸念が出ていた。
 だが、トランプ氏はこの日、マスクを着けずに二時間近く演説。参加者も多くがマスクを着けず、互いの距離をあけずに歓声を上げた。集会前には準備に当たっていたスタッフ六人に感染が判明した。
 トランプ氏は四月以降、支持率が下落。40%台は維持しているものの、不支持率が過去二年間で最悪レベルの55%となり、支持率との差は12ポイントにまで拡大。特に抗議デモへの対応に批判が集まってからはバイデン氏との差が急拡大し、十八日時点で今年最大の8・8ポイントまで開いた。支持者集会の再開強行は、こうした状況への焦りがある。

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