ネット展開する小池氏、街頭で訴える4氏 白鳥浩・法政大大学院教授<ウオッチ都知事選>

2020年6月22日 07時24分
 最初の選挙サンデーを迎え、現職の小池百合子氏以外の主要候補は街頭における訴えを加速させていた。
 宇都宮健児氏は、小池氏の新型コロナウイルス対策、保健所削減などの保健行政を批判し、都民の「生存権」をかけた戦いと位置付ける。他候補とは異なり、立憲民主、共産、社民など野党の大物議員が次々にマイクを握り、組織を動員して群衆を集める従来型の選挙戦を展開するとともに、ネットでの配信にも注力していた。
 山本太郎氏は、ツイッターを活用し、地方債の起債による緊急財政出動を都民に行うという訴えを強調する。デッキで行われた演説には多くの聴衆と、一部支援組織も加わり、歯切れ良い口調もあって盛況を呈していた。
 小野泰輔氏は、多摩地区の経済活性化が不十分であるという、小池氏のこれまでの政策を批判の中心に据えた。
 立花孝志氏は、公共放送だけではなく、経済活性化にもその政策的な視野を拡大し、これまでの小池都政の経済の自粛と休業要請を批判。活力ある経済を訴える。
 小池氏は、これまでの都政に対する疑問を説明する「#小池ゆりこに物申す」をネット展開。政策成果を強調し、感染予防上徹底してネットだけの選挙戦で、挑戦者とは一線を画す。これは現職の政策責任者というアピールにも通ずる。
 ここでは各候補ともネットを有効使用するという特徴が顕著だ。選挙におけるソーシャルディスタンスの保持という課題を抱えつつ「リモート・デモクラシー」は確実に深化しているといえる。 (談)
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 七月五日投開票の東京都知事選に向け、主要五候補の訴えや選挙戦術の狙いを法政大大学院の白鳥浩教授(現代政治分析)に読み解いてもらう「ウオッチ都知事選」を随時掲載します。
<しらとり・ひろし> 静岡大助教授、英オックスフォード大客員フェローなど歴任。日本政治法律学会理事長。

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