県民投票条例案 あす県議会否決へ 東海第二再稼働 来月、住民団体が検証

2020年6月22日 07時37分

 県議会は六月定例会最終日の二十三日の本会議で、日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働の賛否を問う県民投票条例案を賛成少数で否決する。県民八万六千七百三人が署名して求めた県民投票は、過半数を占める最大会派のいばらき自民などの反対で実現しない方向だ。 (宮尾幹成)
 本会議採決では、定数六二(欠員三)のうち、自民(四十二人)、原発産業を抱える日立グループ労組を有力な支持基盤とする国民民主系の県民フォーラム(五人)、公明(四人)が反対し、賛成は共産(二人)、立憲民主(一人)と一部の無所属議員に限られる見通し。
 条例案は十八日、防災環境産業と総務企画両委員会の「連合審査会」での参考人質疑を経て、防災環境産業委が賛成少数で否決している。実質的な審議はこの一日だけだった。
 条例制定を大井川和彦知事に直接請求した住民団体「いばらき原発県民投票の会」は、本会議で採決せず次回定例会へ繰り越す「継続審議」を求めている。
 県民投票の会は本会議採決後、全県議を対象に賛否の理由を尋ねるアンケートを実施する。調査期間は二十四日〜七月一日で、記名式で回答を求める。
 アンケート結果を踏まえ、七月五日には県議会の審議を検証するシンポジウムを水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(県立県民文化センター)で開く。常磐大の吉田勉教授(地方自治論、行政法学)が出席するほか、県議会各会派にも参加を呼び掛ける。

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