<新型コロナ>感染を意識 避難所開設 裾野市が初の訓練 

2020年6月22日 07時57分

簡易テントを設置した、感染が疑われる人向けの避難区域

 裾野市は、新型コロナウイルスの感染対策を盛り込んだ避難所開設訓練を、指定避難所の東小学校体育館で行った。同市のコロナ対策を踏まえた訓練は初めて。結果を踏まえ、市は月内にも避難所運営の基本方針をとりまとめ、発表する。(佐野周平)
 訓練は十八日にあり、市職員ら十三人が参加した。体育館前に受付を設け、まず、検温などで避難者の健康状態を確認。屋外で健康な人と感染が疑われる人を振り分け、別々の入り口から体育館に誘導した。
 今回は、体育館内に併設されている東地区コミュニティセンターを、感染が疑われる避難者の専用区域として活用。会議室や和室に簡易テントを置き、空間を分けるようにした。健康な人が避難する一般区域は、二メートルほどの間隔を空けて各住居スペースを配置した。混雑するようなら、間隔を狭めても飛沫(ひまつ)を防げるよう、段ボールの間仕切りも活用するという。

受付で避難者の体調を確認する市職員ら=いずれも裾野市で

 市担当者は「両区域の間にある扉を閉め、お互いに見えないようにするなど、専用区域に誰が入っているのか分からないようにする配慮が必要だ」と語る。
 市内の指定避難所は現在、小中学校の体育館を中心に約三十カ所。東小体育館のように別施設が併設された避難所はまれで、体育館のほとんどはアリーナだけという。担当者は「大半の避難所は、中を二つの区域に完全に分けることが難しいと思う。別の方法で混在を避けるしかない」と頭を悩ませる。
 ソーシャルディスタンス(社会的距離)を確保すれば収容人数は減ってしまうが、運営に人手がかかることから、避難所を増やすことは考えていないという。
 避難所不足を緩和するため、友人宅など避難所以外の安全な場所への避難呼び掛けに力を入れる。担当者はまた、体調管理が難しいため推奨してこなかった車中避難についても、「状況によっては一つの手段として認めることも考えないといけない」と語った。
 「三密」の回避を意識した避難所開設訓練は、県東部では函南町なども実施している。

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