不忍ブックストリート 谷根千の書店街、最新マップ完成

2020年6月23日 07時05分

不忍ブックストリートの公式キャラクター「しのばずくん」のぬいぐるみを抱える書店「ひるねこBOOKS」店主の小張隆さん=台東区で

 人気の下町エリア谷根千(やねせん)(台東区谷中、文京区根津、千駄木)近辺の書店や飲食店などを紹介する不忍ブックストリートマップの最新版が完成した。毎年発行し、今回で十六回目。制作する実行委員会メンバーで書店「ひるねこBOOKS(ブックス)」(台東区)店主の小張隆さん(35)は「谷根千の生きた情報を掲載しているので、街歩きのお供にぜひ」と話している。

◆観光地や飲食店も紹介

 マップは縦約四十センチ、横約五十センチの両面カラー刷り。谷根千地区を中心とした近隣エリアの地図をもとに、書店や図書館、古本カフェなど本にまつわる施設に本形のマークを付けて目立たせている。合わせて谷中銀座や夕やけだんだんといった地元の観光スポットや、街歩きの合間に立ち寄れる飲食店も紹介。彫塑家朝倉文夫の住居だった台東区立朝倉彫塑館について「書棚がかっこいい」といった豆知識も載せ、地域全体の盛り上げに一役買っている。

不忍ブックストリートマップの最新版

◆05年から毎年制作

 書店や編集者など本に関わる人たちが「たくさんの本好き、散歩好きの方にこの街を訪れて魅力を感じてほしい」と実行委員会を結成。このエリアを通る不忍通りにちなんで「不忍ブックストリート」と名付け、二〇〇五年からマップの制作に取り組んでいる。三月末に四万部ほど発行し、無料で配布。情報は毎年更新しており、全国各地の書店などにも置いてもらっている。
 マップ制作に合わせて、同年からゴールデンウイークに「一箱古本市」も始めた。いろんな人が「店主」になって段ボール箱一箱分の古本を販売するイベントで、不忍ブックストリートの名称とともに広まり、今では各地でも開催されている。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で古本市が延期に。マップの発行もどうするか検討したが、コロナ禍にある街の活性化に貢献しようと、今年は春と秋の二回に分けて作ることにした。四月末に無事完成した。

◆マップ片手に街歩きを

 緊急事態宣言が解除され、谷根千地区の人通りも増えてきたようで、小張さんは「マップ片手に、個人だけでなく友人や家族とも谷根千の街歩きを楽しんでもらえたら」と話している。
 マップはひるねこBOOKSのほか、往来堂書店(文京区千駄木二)、タナカホンヤ(台東区池之端二)、古書ほうろう(同)などで手に入る。問い合わせは往来堂書店=電03(5685)0807。
文と写真・天田優里
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