カルガモ泳ぐ、再生の水面 足立の自然地 環境整備

2020年6月23日 07時08分

干潟で泳ぐカルガモ親子

 足立区の荒川河川敷にある千住桜木自然地で、カルガモや、絶滅が危ぶまれているコアジサシの姿が見られた。ヨシ原の保全と再生、水際の環境整備のための工事が五月末まで行われ、国土交通省荒川下流河川事務所の辻勝浩副所長(52)は「昔のようにたくさんの生き物がすみ、植物が育つ環境にしたい」と話している。 (谷沢昇司、写真も)

コアジサシの親子

 同地はかつて、広い範囲にわたって干潟やヨシ原が形成されていたが、ヨシ原の面積が減った。工事が行われ、ヨシ原を保全しながら新しいヨシが育つように干潟を造った。
 カルガモ親子は、親鳥一羽、ヒナ八羽。泳いでエサを探したり、干潟を右へ左へと動き回ったり愛らしい姿を見せている。
 新たなエサ場となった干潟には、コアジサシの親子も。コアジサシは東南アジアから繁殖のために渡来する夏鳥。環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に位置付けられている。

河岸再生工事で造られた千住桜木自然地の干潟(中央左側)=いずれも足立区の荒川河川敷で

 工事を請け負った松本建設の管理技術者、伏間正博さん(41)は「鳥たちが舞い降りてきた瞬間、目指していた姿になったかな、少しは自然を取り戻せたかな、と思いました」。
 散歩をしていた足立区の篠崎善四郎さん(79)は「整備され、きれいになった。たまに出くわすほのぼのとした景色がうれしい。自然はありがたい」と笑顔で話し、優しそうなまなざしをカルガモ親子に向けていた。

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