<新型コロナ>ふるさと納税 対策事業財源に 沼田はCF型/渋川・安中は使途に追加
2020年6月23日 07時14分
新型コロナウイルス対策事業の財源として、ふるさと応援寄付金(ふるさと納税)を活用する自治体が増えている。沼田市と前橋市は目標と期限を明示するクラウドファンディング(CF)型で、渋川・安中・藤岡・富岡市やみなかみ町は使途にコロナ対策を追加する形で、それぞれ善意を募っている。(渡辺隆治、石井宏昌)
沼田市は、テークアウトやデリバリー、オンライン化など新たな事業形態に挑戦する事業者を応援する「withコロナチャレンジ支援金」と、安全対策に取り組む旅館などをサポートする「宿泊事業者緊急支援補助金」に充当するため、八月末まで一千万円を目標に寄付金を募っている。
チャレンジ支援金は一件五万円で二百の事業者に、宿泊事業者緊急支援補助金は市内四十七の業者に計九百万円を支援する計画。
前橋市は五月十五日から八月十二日までの九十日間で、医療従事者の支援を目的としたCF型ふるさと納税を実施中。目標は一千万円で、既に四百六十万円を超えている。
渋川市は五月一日、ふるさと納税の使途に、市内の伊香保温泉を支援する事業に寄付金を充てる「コロナに負けるな!伊香保温泉応援プロジェクト」を追加。五月だけで九十四件、四百二十七万円集まった。
五月の全寄付金は百八十六件、七百二十四万円で伊香保関連が金額で約59%、件数で約51%を占めた。寄付金全体も前年同月と比べ百万円ほど増えたという。
藤岡市は六月一日、ふるさと納税の使い道として指定できる事業に同ウイルス感染症対策を追加した。インターネットのサイト「ふるさとチョイス」「さとふる」で受け付ける。市ホームページから申込書をダウンロードして郵送でも申し込める。
安中市も五月二十日、ふるさと納税の使途に同ウイルス感染症対策に関する事業を加え、寄付を受け付けている。富岡市は四月から同ウイルス対策の促進を寄付金使途に追加し、寄付を募っている。
みなかみ町は五月二十五日に使途に同ウイルス対策を追加。寄付金は将来を担う子どもたちに関する事業に充てる。
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