<新型コロナ>キッチンカーから「ありがとう」 医療従事者に弁当無償提供 エジプトめしの店主が呼び掛け

2020年6月23日 07時14分

「静岡食堂すだ屋」の弁当を受け取る看護師=東京都新宿区の東京女子医大病院で

 新型コロナウイルスに立ち向かう医療従事者に感謝を示そうと、キッチンカー仲間たちが温かい弁当を無償で届ける活動を始めた。十六日に東京女子医大病院(東京都新宿区)からスタート。店主自ら、市場で魚を仕入れてさばく和食弁当に定評がある「静岡食堂すだ屋」が一番人気「国産しらす&カジキ丼」(八百円)を百食用意、コロナ対策チームの医師や看護師らに無償提供した。 (村手久枝)
 しょうゆベースのたれで下味をつけ、車内の鉄板で焼き上げるメカジキの香ばしい匂いに職員らの顔が緩む。チームの看護師長は「防護服やマスクを外してホッとできる休憩時間に温かい支援をいただけるのはうれしいです」と喜んだ。

須永司さん

 無償提供を呼び掛けたのは「エジプトめしコシャリ屋さん」の店主・須永司さん(37)。
 須永さんは、エジプトの国民食と呼ばれる「コシャリ」(ご飯に、トマトソース、豆類、パスタ、フライドオニオンなどをのせたもの)のキッチンカーを営む。エジプトに旅行した際にコシャリにほれ込み、現地の老舗店に懇願して修業したうえで開業した。東京都内でエジプト文化を紹介するイベントを開催するなど、行動力は折り紙付きだ。
 コロナ禍でキッチンカーの運営も苦境に立っている。オフィス街や大学構内など、出店先が閉鎖となった場所も多く、収入は激減した。今回のアイデアは、医療従事者への感謝とともに、仲間たちも助けたいという両方の思いをかなえるものだ。現在、無償提供している弁当代は須永さんの自己資金で賄っている。「正直うちも厳しいですが、やれるところまでやります」と須永さん。
 活動を広げるために、クラウドファンディングも実施中。「医療従事者の方にキッチンカーでおいしいご飯を無償で届ける」と題して、「CAMPFIRE」のプラットフォーム「GoodMorning」で今月いっぱい支援を募っている。

無償提供した「国産しらす&カジキ丼」

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