最年少棋士・藤井聡太七段、終盤力に磨きかけ王位決戦へ

2020年6月23日 21時36分

王位戦の挑戦者に決まり、リモート会見する藤井聡太七段

 藤井聡太七段(17)は、最年少棋士として数え切れないほどの記録を打ち立ててきたが、王位戦の歩みは平たんではなかった。
 初出場の第59期は、予選準決勝でプロ入り同期の大橋貴洸四段に完敗。翌60期は山崎●之八段に予選の初戦で敗退した。だが今期、初のリーグ入りをすると、白組の初戦で羽生善治九段と対戦。中盤の難所で長考の末、いったん攻めを保留する好手を発見して勝利した。羽生九段は「丁寧に(手を)読む姿勢はデビュー当時から変わらない強さ」と高く評価。リーグでは中盤からリードして勝ちきる安定感が目立った。

 持ち前の終盤力にも磨きがかかっている。A級棋士の稲葉陽八段戦では大劣勢の将棋を最終盤でひっくり返した。終わってみれば5戦全勝で挑戦者決定戦に進出した。
 コロナ禍で一時、遠距離移動を伴う公式戦が休止された影響で、将棋界は過密日程。藤井七段は、今月すでに7局も戦っている。本人も「これまで経験したことがないくらい忙しい」と疲れをのぞかせる。
 そんな中、17歳で臨むダブルタイトル戦。28日に棋聖戦第2局で渡辺明棋聖と戦った3日後、7月1日の王位戦第1局で初の2日制の対局に挑む。
 木村一基王位は昨年、最年長で悲願のタイトルを手にしたベテラン。藤井七段が「公式戦で対戦してみたい」と語っていた最高の相手だ。この夏、「最年長」と「最年少」の熱い頂上決戦が始まる。(岡村淳司)
(注)●は隆の生の上に一

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