藤井七段、最年長との王位決戦に「全力でぶつかりたい」

2020年6月24日 05時55分

王位戦の挑戦者に決まり、リモート会見する藤井聡太七段

 「年齢に関係なく楽しめるのが将棋のいいところ。年齢は離れているが、盤上では全力でぶつかりたい」。王位初挑戦を決めた藤井聡太七段(17)は、終局後の記者会見で晴れやかな表情を見せた。
 23日に誕生日を迎え、ちょうど30歳差となった木村一基王位(47)とは、公式戦初挑戦となる。「(木村王位が最年長でタイトルを獲得した)昨年の王位戦はすばらしい戦いだった。受けも攻めも積極性のある棋風」と大先輩の印象を語った。
 一方、木村王位は藤井七段の実力について「やっていることがほぼ完璧に近い。いつタイトルを取っても誰も驚かない」と高く評価。今年1月の本紙主催のトークショーでは「藤井さんが挑戦者に来ちゃったらどうなるんだろう」と、「最年長対最年少」の戦いの実現について、冗談交じりに語っていた。
 棋聖戦五番勝負にも出場中の藤井七段。番勝負を並行して戦う「ダブルタイトル戦」は、超一流棋士の証しでもある。「睡眠をしっかり取るようにして、いい状態で臨みたい」。7月1、2日の第1局は、居住地の愛知県瀬戸市と同じ県内の豊橋市で指される。「地元でタイトル戦を指せるのは格別の喜び。精いっぱい指して、いい将棋をお見せできれば」と意気込んだ。
 藤井七段が得意戦法「角換わり」に進めた挑戦者決定戦は、難解な戦いとなった。中盤の勝負はまだこれから、という局面で、藤井七段は持ち時間4時間のうち1時間半以上を投入する長考をし、控室の検討陣を驚かせた。しかし秒読みに追われながらも正確な指し手を続け、対戦相手の永瀬拓矢二冠(27)を追い詰めた。トップ棋士の永瀬二冠が「力負けだった」と認める、藤井七段の完勝だった。(樋口薫)

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