練馬で塾運営の行方さん お薦めテキストを自費で困窮家庭に

2020年6月24日 07時05分
 新型コロナウイルスの影響で、経済的に困窮するひとり親家庭や児童養護施設の中学生を支援しようと、塾を運営する練馬区の行方(なめかた)正太郎さん(60)=写真=が自費で用意した数学のテキストを無料配布している。
 中学の学習を始めたばかりの一年生には「ぐーんっとやさしく中1数学」(文英堂)、高校受験を控える三年生には「中学校3年間の数学が1冊でしっかりわかる本」(かんき出版)を五十冊ずつ。教師がいなくても自学自習できるよう、数学を専攻する行方さんの目で、「優秀なテキスト」を選んだ。
 現在は、中学校の特別支援学級の生徒向けに学び場「無用塾」を豊島区で運営する行方さん。自身も貧しい父子家庭で育ち、中学時代は勉強に関心を持てずにいたといい、「生活が苦しいと、親は子どものことがなおざりになりがち」と指摘する。長い休校期間が学力格差などを拡大していることも懸念され、「テキストで勉強のこつをつかんでほしい」と呼び掛ける。
 配布は百人まで。連絡すれば、無用塾でも受け取れる。特別支援学級に通う一人親家庭の中学三年生には、無用塾で無料の学習指導も行う。希望者は、郵便番号、住所、氏名、できれば家庭の状況を明記し、行方さん=saiki.club@gmail.com=へ。(中村真暁)

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