都内の感染者55人 宣言の解除後、20代が4割に上昇

2020年6月25日 05時49分
 東京都は24日、新たに新型コロナウイルスの感染者55人と死者2人の報告があったと発表した。感染者数が50人を超えるのは5月5日以来50日ぶりで、緊急事態宣言解除後では最多。累計感染者数5895人、死者は325人となった。
 都は「55人は大きな数字だが、(症状が軽い)若い人が多く、医療機関は対応できている。引き続き状況を注視していきたい」としている。
 都によると、55人のうち12人は、新宿区がホストクラブを対象にした集団検査で陽性と判明した。このほか9人は、すでに7人の感染者が確認されている会社の同僚だった。都は「経済活動の再開に伴って職場内での感染が増え始めている」として注意を呼び掛けている。
 この日の感染者の約8割に当たる42人が30代以下で、20代が最多の32人だった。感染経路が不明・調査中の人は23人。このうち7人は、接待を伴う飲食店の従業員。死者は70代の男女だった。
 緊急事態宣言解除後の5月25日~6月23日までの都内の感染者をみると、20代が4月中旬は2割だったが、約4割に上昇。30代以下で7割を占めた。特に夜の繁華街のホストクラブやキャバクラなどの従業員や客らの感染が目立っている。
 都は5月26日から事業所や店舗などへの休業要請を段階的に解除したが、6月2日に直近7日間平均の新規感染者数などが増えたとして「東京アラート(警報)」を発令。いったん経済活動の再開にブレーキをかけた。
 その後、感染が一定水準に収まったとして11日にアラートを解除。制度の運用を止めて新たな基準をつくると表明した。しかし、ホストクラブなどで集団検査を進めたこともあり、アラート解除後は再び感染者数が増えている。
 政府の専門家会議の脇田隆字座長は24日の会見で、都の新規感染者が55人となったことに「市中感染になっていないか警戒している。第二波になるかどうかしっかり見極める」と述べた。(岡本太、原昌志)

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