「芸の道に100点はない」 志村けんさん、生前は断り続けた東村山名誉市民に 

2020年6月25日 20時23分

志村けんさん

 新型コロナウイルス感染症による肺炎で3月に亡くなった東京都東村山市出身のタレント志村けんさんが25日、同市の名誉市民に選ばれた。市議会の議場で顕彰式が開かれ、志村さんの長兄の志村知之さん(73)は「光栄なこと。本人が知ったら、きっと照れながらも、うれしいなあと言うだろう」と喜んだ。
 式には知之さん夫妻、次兄の美佐男さん(72)夫妻が志村さんの写真を手に出席。知之さんが渡部尚市長から「称号記」を受け取り「全国の広い年齢層に愛され、親しまれたことを本人は一番喜んでいると思う」と涙ぐんだ。最後に知之さんの提案で、全員が志村さんの代表的なギャグ「アイーン」のポーズを取った。

議場で市長や議員らと「アイーン」をする志村けんさんの兄知之さん(中央)=25日午前、東京都東村山市で

 市は志村さんの生前にも名誉市民を打診したが、断られたという。知之さんは「芸の道に100点はなく、発展途上だからという思いだったのだろう」と推し量り「弟は市内の実家の墓に入った。永遠に東村山で眠るので、話を受けてもいいと考えた」と明かした。
 「東村山音頭」で故郷の知名度を押し上げた志村さん。渡部市長は「東村山といえば志村さん、志村さんといえば東村山、というほどの深い絆で結ばれていた。恩人であり、多くの人に元気を与えた比類のない喜劇人だった」とたたえた。(林朋実)

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