米国でコロナ感染再び拡大 1日最多3万6千人 50州中27州で増加中

2020年6月26日 05時50分
 【ワシントン=金杉貴雄】米国で新型コロナウイルスの感染が、再拡大している。1日の新規感染者数は6月半ばから上昇に転じ、米メディアは24日、3万6千人を超え、過去最多を更新したと伝えた。ニューヨーク・タイムズ紙によると、過去2週間で1日の新規感染者数が増加しているのは全米50州の過半数にあたる27州に上る。1日の死者数の再増加も懸念されている。

米イリノイ州で、マスクをつけるなどして集まる人々=AP


 同紙の集計では、新規感染者が増えている州はカリフォルニア、テキサス、フロリダ、ジョージア、アリゾナ、ネバダ、オクラホマなど。4~5月には感染者が比較的少なかった南部や西部の州がほとんどだ。10州以上で最近、増加数が最多を更新している。
 これらの州は経済回復を優先し、外出禁止令を比較的早く、段階的に緩和している。テキサス州のアボット知事(共和党)は外出禁止令の再発令は「最後の選択肢だ」と説明している。カリフォルニア州の「ディズニーランド・リゾート」は24日、7月17日の再開予定を無期限延期した。
 一方、既に深刻な被害を受けた東部ニューヨーク、ニュージャージー、マサチューセッツ、ペンシルベニア、中西部イリノイ、ミシガンなどでは新規感染者数は減少している。
 同紙のまとめでは、全米では4月下旬に3万6000人超のピークを迎えた後は減少に転じ、5月下旬には平均で2万人前後となった。しかしその後感染が再び拡大する州が増えていた。
 最悪時に1日2700人を超えていた死者数は現在は平均600人程度にまで減っている。ただ感染者の増加とともに、今後は死者数も増加する恐れもある。
 トランプ大統領は感染者数の再増加の原因について、当初遅れていた検査数を「世界最多に増やした」ためだと主張。政権の対応は適切だと説明に躍起だ。
 他方で、テキサス州やフロリダ州では検査での陽性率自体が増えている。このため、政権の新型ウイルス対策を主導するファウチ国立アレルギー感染症研究所長は23日の米議会での証言で「市中感染が増えている」と指摘。トランプ氏と異なる見解を示し、「死亡率(の上昇)は常に数週間遅れてやってくる」と警告した。

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