幻の宮前メロン、出荷始まる 成長順調甘さ確認

2020年6月26日 06時47分

メロンに赤いリボンを結んで箱詰め作業する持田園芸の人たち

 しっとりした甘さが特長で口当たりも良い「宮前メロン」の収穫と出荷が二十五日、川崎市宮前区のメロン農家で始まった。今年は五月中旬に気温の低い日が続いて実の成長が心配されたが、その後に夏日が続いたことで成長が回復した。生産者は「大きさ、形も良く、ネット(網目模様)もきれい。甘さもある」と自慢のメロンに目を細めている。 (安田栄治)
 同区東有馬三の「持田園芸」では午前五時ごろから収穫が始まった。前日までの二日間で六個のメロンを味見。十分な甘さがあることを確認し、この日は約二百個を収穫。箱詰め後に出荷した。
 宮前メロンは、同区内で生産されているマスクメロン。かわさき農産物ブランド品に登録されている。一九七七年からトマト栽培の裏作として生産が始まり、八二年に名付けられた。最盛期には七軒の農家で年間約一万六千個が生産された。生産者の高齢化や後継者不足などで現在は二軒のみとなり、地域では「幻のメロン」とも言われている。今年は約五千五百個の出荷が見込まれている。

持田さんは毎日メロンを触って収穫の時期を見定めている=いずれも宮前区東有馬の持田園芸で

 同園芸では七月十日ごろまでに約三千五百個を出荷する予定。実が育つ五月から毎日、手の指で実をたたいて成長を確認してきた生産者の持田高弘さん(56)は「五月に寒い日が続いて心配したが、今年はほぼ完ぺきにできあがっている。糖度が十五度以上になったので収穫を始めた。食べ頃は収穫した日から最低でも一週間後。それまでは我慢してほしい」と話している。
 今年は一個の重さが二キロ(通常は一・六キロ)と大きめで、値段(税込み)は一個二千〜二千六百円。さらに大きいものは二千九百円の値がつくという。予約販売のほか、JAセレサ川崎の大型農産物直売所「セレサモス宮前店」で二十七日から販売される。
 同区の井上農園でも約二千個を出荷予定。予約、問い合わせは、持田園芸=電044(854)4871=、井上農園=電090(2669)3032=へ。

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