つくばの植物園「アガベ・サルミアナ・フェロクス」 34年間で初の開花

2020年6月26日 07時10分

34年で初めて開花したアガベ・サルミアナ・フェロクス=つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で

 数十年に1度しか花を咲かせない多年草の「アガベ・サルミアナ・フェロクス」が、つくば市の国立科学博物館筑波実験植物園で開花した。1986年の開園当時から育て始め、34年間で初めて花が開いた。国内での開花は極めて珍しいという。
 メキシコの乾燥した草原地帯に生え、リュウゼツランの仲間とされる。高さ約8メートルまで育ち、現地では酒の原料として使われることがある。
 実験植物園では高さ約7メートルになり、昨秋に葉の形や色が変わり、昨年12月に花の芽が確認された。6月初旬から、茎の先に数センチの小さな黄色い花が無数に咲き始めた。
 花の見ごろは今月末ごろまでとみられ、開花の後は数カ月以上かけて枯れてしまうという。
 研究担当の遊川知久グループ長は「数十日で花や実がなる雑草もあれば、こんなに長く時間がかかる種類もある。植物のさまざまな命のつなぎ方を見てもらえれば」と話している。
 入園料は一般・大学生が320円、高校生以下は無料。今月の休園日は29日となっている。(宮本隆康)

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