ファンへ届ける13公演 東京・春・音楽祭 オンデマンド 公式サイトで無料配信

2020年6月26日 07時15分

<1>ベートーベンの楽曲と映像作品などを組み合わせた演奏会 <2>ミュージアム・コンサート <3>ベルリン・フィルのメンバーらによる室内楽 (C)東京・春・音楽祭実行委員会/飯田耕治、増田雄介

 上野公園で咲き乱れる桜とともに楽しめるはずだった「東京・春・音楽祭2020」は、新型コロナウイルスの影響で、予定していた全214公演のうち200公演を中止にした。なんとか開催できたうちの13公演を、公式サイトでオンデマンド配信中。9月4日まで無料で視聴できる。
 同音楽祭は今年で16年目。クラシック音楽ファンが毎年心待ちにするイベントで、コンサートホールだけでなく、美術館や博物館、街角、当欄で1月末に紹介した“幻の駅”「旧博物館動物園駅」構内でも演奏会を開く予定だった。ほとんどが中止となり、赤字が膨らんだことから、実行委員会では「ご支援のお願い」を公式サイトに掲載。心配するファンたちから「来年も継続してください」と激励のメッセージとともに、寄付金が寄せられているという。
 そんな苦境にあっても、毎年実施している無料オンデマンド配信を今月5日からスタート。「例年以上の反響をいただいてます」(実行委員会広報)
 今年は生誕250周年で注目されるはずだったベートーベンの楽曲から複数のモチーフをちりばめて映像作品やノイズ・アートと組み合わせた演奏会や、世界最高峰のオーケストラ・ベルリン・フィルのメンバーら4人による室内楽、上野の森美術館で当時開催中だった展覧会とコラボしたミュージアム・コンサートなどを、その会場にいるかのような体感ができるクリアな音で鑑賞できる。
 「中止した公演は来年開催できるようにしたい」(同広報)
 練習を重ねた音楽家や公演準備に尽力したスタッフの努力にも報いたい、とさらなる支援も待っている。 (村手久枝)
◇オンデマンド配信や支援の案内は、公式サイトで。「東京春祭」で検索。

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