河井前法相が現金配布の大半認める 地元政治家40人に1680万円

2020年6月27日 06時00分
 昨年7月の参院選を巡り公選法違反(買収)容疑で逮捕された前法相の河井克行容疑者(57)=自民を離党、衆院広島3区=が、東京地検特捜部の調べに、逮捕容疑となった現金配布の大半を認めていることが関係者への取材で分かった。妻で参院議員の案里容疑者(46)=同、広島選挙区=との共謀も含む全94人には、当時首長や議員だった地元政治家が40人含まれ、総額は1680万円に上るなど逮捕容疑の全容も判明した。
 東京地裁は26日、夫妻の勾留期限を7月8日まで10日間延長する決定をした。

◆「買収の意図はなかった」

 関係者によると、克行前法相は調べに、現金配布の大半を認めた上で「地盤固めのためで、買収の意図はなかった」と否認。一部の配布については「よく覚えていない」と供述しているという。案里議員は「違法な行為をした覚えはない」と否認している。
 逮捕容疑となった現金提供の詳細な額は、2576万7450円。案里議員が参院選への初出馬を表明した昨年3月から8月にかけ、票の取りまとめを依頼する趣旨で配ったとしている。
 94人のうち、配布当時に首長だったのは2人で、天満祥典・三原市長に150万円、小坂真治・安芸太田町長に20万円を提供。広島県議だった14人には平均約50万円、計710万円を配り、広島市議の13人には平均約45万円、計590万円を渡したとしている。
 ほかの自治体では安芸高田市、廿日市市、呉市、尾道市、江田島市の市議と府中町、北広島町、安芸太田町の町議の計11人に平均約19万円、総額210万円を提供したとしている。
 後援会関係者と陣営関係者の計54人には、計896万7450円が支払われたという。

◆参院選前月が最多の826万円

 月別では、参院選を翌月に控えた昨年6月の約826万円が最多。受領額が最も多かったとされるのは、元県議会議長の奥原信也県議で200万円だった。

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