黒人女性の副大統領候補で熱気を! 民主・バイデン氏の切り札

2020年6月28日 06時00分
 【ワシントン=金杉貴雄】11月の米大統領選の民主党候補に近く指名されるバイデン前副大統領が検討中の副大統領候補に、黒人女性を推す声が強まっている。黒人差別への反対デモの拡大を受け、不足しているとされる支持者の「熱気」獲得が狙いだ。

◆リードしているが課題も

 バイデン氏は、デモ対応などで批判を受けるトランプ大統領に対し、支持率で10ポイント前後リードしているが、熱心な支持者が少ないとされ、投票につながるかが課題となっている。
 キニピアック大の世論調査によると、民主党支持者の59%が「非白人」を選べば大統領選勝利の可能性が高まると回答。特に黒人なら「非常に満足」との回答は63%に上り、白人への支持(40%)を大きく上回った。
 バイデン氏は副大統領候補について「女性」と明言している。差別に反対し社会を変革するメッセージとして「黒人女性が有力」との見方が強まっており、選定委員会による調査を加速させている。

◆パートナーは誰に?

ハリス米上院議員=AP

 有力な黒人候補の一人は、大統領選の党候補者指名争いにも出馬したハリス上院議員(55)。党の警察改革法案の提案者で、5年前に病死したバイデン氏の長男とも親しかった。
 急浮上しているのは、ボトムズ・ジョージア州アトランタ市長(50)。今月同市で発生した白人警官による黒人男性射殺事件に対応し、警察改革など黒人の人権擁護に取り組んでいる。
 デミングス下院議員(63)、オバマ政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)だったライス氏(55)も検討されている。米メディアによると、2018年のジョージア州知事選で健闘し有力候補の一人とされたエイブラムス氏は、現在検討からはずれているという。
 黒人以外の人種的少数派では、中南米系のルハングリシャム・ニューメキシコ州知事(60)の名前が挙がる。アジア系では、イラク戦争従軍中に両足を失ったダックワース上院議員(52)もいる。
 一方、左派の若者の情熱を取り込むため、白人だが黒人など社会的弱者を支援するウォーレン上院議員(71)を選ぶべきだとの声も根強い。有力候補とみられたクロブシャー上院議員は、自ら断念を表明している。

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