選挙終盤 五輪よりコロナで論戦 白鳥浩・法政大大学院教授<ウオッチ都知事選>

2020年6月29日 05時55分
白鳥浩・法政大大学院教授

白鳥浩・法政大大学院教授

 選挙戦も終盤に突入し、最後の選挙サンデーとなった。この10日間ほどの選挙戦で、各候補は政策的な争点のポイントを若干修正しつつ、応援弁士を招くなどしながら有権者にアピールを続けている。しかし、確実に変化は存在する。
 第1に、最後の選挙サンデーを迎え、加わった新たな要因がある。26日告示の都議補選である。北区などの4選挙区で、知事選と同日に投票が行われる。中でも北区選挙区は、都知事選の「代理戦争」ともいうべき様相を見せている。
 そこでは、小池氏の支援を表明している自民党と都民ファーストの会が、それぞれ公認候補を立てて争い、さらに立憲民主党も「野党統一」を名乗る候補を立て、そこに日本維新の会、政治団体ホリエモン新党の新人が絡む。立花孝志氏や一部候補は都議補選の候補と連動し互いの票を掘り起こすことで浸透を図る。都議補選の選挙戦は、来夏の都議選をもにらんでいる。
 第2には、知事選の2大争点であるコロナ対策と五輪のうち、五輪の是非は徐々に論戦の中心から姿を消す傾向にある。むしろ、候補によってはコロナ対策の他の候補への政策的な批判が顕著となっている。また、山本太郎氏は須藤元気参院議員、宇都宮健児氏は野田佳彦前首相、小野泰輔氏は石井苗子参院議員を応援に招き集票を図る。応援弁士達は次期衆院選をもにらんでいる。
 現職の小池百合子氏は、徹底したリモート選挙で他候補と一線を画している。(寄稿)
<しらとり・ひろし> 静岡大助教授、英オックスフォード大客員フェローなど歴任。日本政治法律学会理事長。

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