オンラインでは物足りない? 都知事選ラストサンデー 街頭演説に聴衆集まる

2020年6月29日 05時55分

マスク姿で都知事選候補者の街頭演説を聞く有権者ら=28日、東京都内で

 
 
 来月5日投開票の東京都知事選は28日、選挙戦最後の日曜日を迎えた。新型コロナウイルスの影響で、各陣営はオンラインでの支持獲得に工夫を凝らすが、この日は演説の定番スポットの新宿や銀座に各候補者が集まり、熱く聴衆に支持を訴えた。
 JR新宿駅東南口で正午に始まった新人候補の街頭演説。特設ステージには「人との距離を取ってください」「入場制限する場合もございます」と書かれた看板が立てられた。聴衆はほぼ全員がマスクを着用。陣営スタッフや手話通訳もフェースシールドを着けた。
 今回は「密」を避けるため、各陣営は会員制交流サイト(SNS)などを駆使した選挙戦を展開してきたが、「やはり臨場感が違う」「生の声は心に響く」との声も。江東区のパート女性(54)は「現場はネットと違い、候補者の熱意が伝わってくる」と話した。
 新宿駅西口では午後3時から、別の候補が街頭演説に臨んだ。文京区の主婦(56)は「3候補が新宿で街頭演説をすると知り、聞きに来た」という。大学生になる2人の娘がおり「大学生に対する教育支援策や、東京五輪・パラリンピックに対するスタンスを比較したい」と強調した。
 銀座4丁目交差点(中央区)では、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保つため、聴衆が間隔を空けて路上に散らばりながら候補者の生の声に聞き入った。
 「演説を聞いている人たちの反応が可視化できるのもいい」。練馬区の会社員荻野一郎さん(48)は候補者が同意を求めるたびに拍手で賛同を示し、会場の一体感を感じた。「輪が広がる感覚を一緒に共有できますよね」と生演説の魅力を語る。
 午後1時すぎには雨もやみ、買い物袋を提げた人が足を止める場面も。いちごジュースを手にした港区の女性会社員(29)は「リモートの方が候補者に質問を投げかけられるなど双方向性があるし、むしろリアル。ただ候補者の『熱』みたいなものは生演説の方が伝わるかな」と話した。(藤川大樹、木原育子)

関連キーワード


おすすめ情報

社会の新着

記事一覧