気軽に体験しませんか? 障害者の1人暮らし 栃木市が来月開始

2020年6月29日 07時07分

障害者に1人暮らし体験の参加を呼びかけるチラシ

 栃木市は、障害者がアパートの1室で1人暮らしを体験する事業を7月1日から始める。同居する親の死去や自身の高齢化、症状の重度化といった将来を見据え、試験的に1人暮らし体験をすることで課題を掘り起こす。沖縄県浦添市などの先行事例を参考にし、県内自治体では初の取り組みという。(梅村武史)
 狙いについて「一人暮らし体験で心や身体の負担を具体的に体感でき、自覚も芽生える。行政側も今後の障害者支援サービスに生かせる」と市障がい福祉課の担当者は話す。
 対象は、身体、知的、精神の種別を問わず、障害程度区分一〜三または同程度の十八歳以上の市民。緊急時に連絡して対応できる人がいるなどの要件がある。登録から半年間で二十日以内、最長四連泊まで繰り返して利用できる。
 参加者は同市柳橋町のアパート二階の一室(ベッド、テレビ、洗濯機付き)で暮らす。事前に市障がい児者相談支援センターのコーディネーターとともに体験計画を作成する。体験を終えた後、感想や今後について話し合う。費用は一日二百五十円。
 昨年度の試行で、四人が一人暮らしを体験した。参加者から「一人で暮らす具体的なイメージがつかめた」「思った以上に精神的な負担が大きかった」などの声が上がったという。
 対象になる市民は約九百人前後。同課は「体験を通じて漠然とした不安が整理でき、日々の生活にも生かせる。積極的に参加してほしい」と呼びかけている。
 問い合わせ、申し込みは市障がい福祉課=電0282(21)2219=へ。

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