新型コロナの死者、世界で50万人超 沈静化の気配なし…中南米で急増

2020年6月29日 13時58分
 【ジュネーブ=共同】米ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、新型コロナウイルス感染症による死者が28日、世界全体で50万人を超えた。中南米で急増するなど、世界各地で被害が拡大しており、沈静化の気配はまったく見えないままとなっている。感染者は28日に1000万人を上回った後も増え続けている。
 死者は、最初の感染例が世界保健機関(WHO)に報告されてから約3カ月後の4月10日に10万人に達した。その後、10万人増に要した日数は15日、19日、24日と、被害拡大のペースは若干鈍化してきた。だが今回は6月中旬以降の感染者の急増も反映し、21日で10万人増となっており、今後の展開が懸念される状況となっている。
 国別の死者は、米国が群を抜いて多く12万5000人超で、次いで南米ブラジルが5万7000人台。西欧諸国では鈍化傾向にあるが、メキシコが2万6000人、インドが1万6000人と増加基調が続いている。中東のイランでも1万人台に上っており、死者が1万人を超えたのは計9カ国。
 WHOの28日付状況報告によると、感染者の50%、死者の49%は米州地域事務局管内(南北米大陸)が占めている。前日から増加した感染者の62%、死者の69%も同管内からで、特に中南米が感染者の38%、死者の55%を占めており、現在最も被害が拡大している地域となっている。

 死者の多い感染症 2018年に死者が多かった世界の三大感染症は150万人の結核、77万人のエイズ、40万人のマラリア。空気感染する結核菌には世界人口の4人に1人が感染しているとみられ、18年には1000万人が発症した。血液や体液を介して感染するエイズウイルス(HIV)の感染者総数は3790万人で、18年に170万人が新たに感染。蚊が媒介するマラリアの感染者2億2800万人の9割はアフリカに集中し、死者の67%は5歳未満の乳幼児だった。インフルエンザの死者は毎年、世界全体で25万~50万人、日本で1万人と推計されている。 (共同)

関連キーワード

PR情報

国際の最新ニュース

記事一覧