ようこそ!マイホームタウン 藤井フミヤ × 原宿

2014年10月1日 09時00分

今月の街先案内人

今回のゲストはミュージシャンの藤井フミヤさん。1983年にチェッカーズのボーカルとしてデビューして以来、現在まで日本の音楽シーンの第一線で活躍されています。最近ではアウトドア好きが高じて山登りの冠番組を持つなど、音楽以外の分野でも才能を発揮している藤井さんに、デビュー当時から思い入れの深い原宿の街を案内していただきました。

数分で人を泣かせられるのが音楽のチカラ

 昨年、東京新聞のテレビCMのために新曲を書き下ろしていただいた藤井フミヤさん。今年も引き続きCMで使用されている楽曲『夜明けの街』では「一日の始まりを歌いたかった」そうです。
「昼の顔、夜の顔。街はその時々でいろんな表情を見せてくれるけど、新しい一日が始まる『朝』は、世界中のみんながそれぞれの街で生きてることを強く実感させてくれる時間だと思うんだよね。この曲を聞いて人と人とのつながりや絆を感じてくれたらうれしいな。」

「街があって、人がいる。ツアーで全国を回ると、一人ひとりにそれぞれのホームタウンがあるってことを実感するね」


昨年2013年にデビュー30周年を迎え、あらためて音楽が持つ力や可能性を再認識されたそうですが?
「とある映画監督にこんなことを言われたんだ。『フミヤはいいな。人を泣かせるのに音楽は3,4分あればいいけど映画は2時間かかるぞ』って。しかも音楽は繰り返し体験することができるし、ポケットに入れて持ち運ぶこともできる。こんな世界観の文化って他にないんじゃないかと、音楽の魅力についてあらためて考えるようになったんだ。音楽ってホント不思議。『TRUE LOVE』を聴いて昔の彼女を思い出す人もいれば、母親の顔が浮かぶ人もいる。水平線に沈む夕陽や故郷の雪景色を思い出す人もいるでしょう?一人ひとりの記憶に強く結びついて、想い出に置き換えられるって音楽のチカラはやっぱりすごいよ。タイムマシンみたいにさ、好きなときに心の街に帰れるような音楽をこれからも作っていきたい……そんなことを最近は思ってるね。」

他にないよね、原宿みたいな街って

「デビューのために福岡から上京して、トップアイドルになって、ソロになってからも音楽で食べてこられて……。一つ一つの出来事や出会った人との縁がからみ合って、いまの自分がいるんだなってことをようやく実感してるよ。やっとオトナになったって感じ?(笑)」

「昔の面影がないところとゼンゼン変わってないところの差が激しいね!今日はできなかったけど、今度は裏路地も歩いてみようかな」


そんなオトナな藤井さんが、おもわずコドモになってしまうのが原宿という街の魅力だとか。
「だって原宿ってティーンエイジャーの街だからね。アメリカだったらティーンだけで買い物って行けない。必ず親が付いてくるでしょ。だからさ、中学生同士がわざわざ電車に乗って、ストリートを歩いてクレープ食べて、なんていう体験をわざわざティーンだけでしにくる街なんて、世界を見てもなかなかないと思うよ。」

「原宿っていったらクレープでしょ!初めて食べたとき「おお!これが原宿のクレープか!」って大興奮したのを覚えてる(笑)」


藤井さんいわく、原宿とは見守る街、育む街だとか。その心は?
「日本のポップカルチャーには、なんらかの形で原宿が関わってるはず。程度の違いはあっても、作り手やストーリー、それを見る人、読む人、体感する人の中に原宿があるんだよね。だからさ、生き方としてのファッションをコドモたちが真剣に考え、トライして、いつでも新しいムーブメントを生み出す場所であってほしいな。そしてオトナたちはそんなコドモたちを温かく見守り支えるっていう流れが、これからも続けばいいなと思ってるよ。」
ファッションはここから
いまデザイナーやクリエイターとして活躍してる連中は、生活や仕事のここかしこに原宿ってエッセンスをうまく散りばめてる気がする。実際、そういうやつらが世界を広げていくのを見てるとさ、日本のファッションを生み、育む場所としての街のプライドを感じるよ。
街と緑のギャップが魅力的
若いコたちでごった返す竹下通りの線路をはさんで反対側に、都会のど真ん中とは思えない鎮守の杜「明治神宮」がある。このギャップ、コントラストが魅力に感じて、海外からの観光客も大勢来られるんじゃないかな。ブランドストリートの表参道だって、じつは明治神宮の参道だものね。そう考えると原宿って大きな神社の敷地内に存在する街なのかも。
ポジティブオーラに包まれて
基本的にみんな笑顔だよね。東京に住んでる人も、地方からの修学旅行生も、この街に来るのをみんな心待ちにしてるのが表情から見てとれる。公園がそばにあるのも大きいんじゃないかな。犬の散歩も付き合いたてのカップルも、演劇やコーラスの練習してる人たちからも、すごくポジティブな気が発せられてる場所なんだよね、公園って。
写真:ボクダ茂

◇原宿図鑑 藤井フミヤさんオススメスポット

1)代々木公園・明治神宮
散歩やジョギング、日々の生活でたまったストレスを浄化してくれる場所として、ことあるごとに訪れる大切な場所。どちらもオレにとって大事なパワースポットだよ。
東京都渋谷区代々木神園町1-1 03-3379-5511

2)ICI石井スポーツ
数年前に仕事で屋久島に行ってから、山登りやトレッキングを始めたんだ。東京近郊の山だったら、夜が明けるころに出かけて夕方帰ってくるなんてこともザラだよ。このお店には登山用のギアやちょっとしたアイテムを買うときにお世話になってます。
東京都渋谷区神宮前1-14-29 03-6439-1511 11:00~20:00

3)サンタモニカ
デビュー当時からある古着屋さん。当時は男性ブランドのカジュアルウェアが本当に少なくてさ、お金がない身としては古着屋さんでよさそうなのを掘り当てるのが楽しくてしょうがなかった。それが原宿に来る目的だったもんね。
東京都渋谷区神宮前5丁目8-5 03-3498-3260

4)A STORE ROBOT
原宿の友達っていったらクリエイターか洋服屋しかいないなあ。ここもそのうちの一人がやってるお店。いわゆる「裏原宿」の火付け役だね。どのようにしてムーブメントにまで成長したか、オレも間近で見てきたつもりだよ。
東京都渋谷区神宮前2-31-18 03-3478-1859

5)物産販売 新潟食楽園
地酒も海産物もおすすめだけど、一番のお目当ては「栃尾の油揚げ」。大きさも厚みもふっくら加減もハンパなくて本当に美味しいんだ。新潟に行くたびにクーラーボックスを満杯にして帰ってきてたけど、ここのアンテナショップで発見したときはめちゃくちゃうれしかったなあ。
東京都渋谷区神宮前4-11-7 03-5775-4332 10:30~19:30 無休

6)撮影協力 『2031』
1Fはカフェレストラン、2Fは隠れ家的な個室スペース。いずれもレンガ壁のシックでモダンな雰囲気で、イタリアから直輸入したインテリア雑貨が並ぶ。夜のみ営業となる6Fのバースペースには、40坪のウッドデッキが施されている。
東京都渋谷区神山町16-4 03-5790-9280
【1F・2F】11:45~24:00(L.O 23:00)【屋上Bar】19:00~26:00(L.O 25:30) 定休日:日曜日

◇PROFILE
藤井フミヤ(ふじい フミヤ) 1962年福岡県生まれ。83年「チェッカーズ」としてデビュー。93年以降はソロアーティストとして、『TRUE LOVE』『Another Orion』など数々のヒット曲を世に送り出す。2013年にデビュー30周年&ソロデビュー20周年のダブルアニバーサリーを迎え、今夏から「藤井フミヤ 30th Anniversary Tour vol.2 TRUE LOVE」と題して全国をツアー中。大晦日には武道館カウントダウンライブが決定している。
■藤井フミヤ公式ホームページ https://www.fumiyafujii.net/

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