<新型コロナ>異国の学び場 待ち焦がれ 川口で日本語教室が再開

2020年6月30日 07時20分

再開した日本語教室で、ボランティアからマンツーマンで教わる外国人たち=川口市のキュポ・ラで

 新型コロナウイルスの影響で休止していた日本語教室が、少しずつ再開している。全国の市区町村で三番目に外国人が多い川口市では、日本で暮らしていけるように支える大事な役割を担ってきた。運営する市民らは感染防止に注意しながら、学びをこれ以上止めないよう活動に取り組んでいる。 (近藤統義)
 同市には約三万六千人の外国人が暮らし、ボランティアによる日本語教室が約二十カ所ある。会場となる公共施設などが新型コロナの感染拡大で休館したため、いずれも三月から活動がストップした。
 このうち十カ所ほどはまだ休止中だが、「学習の機会をできるだけ奪いたくない」と、いち早く再開を決めた教室もある。
 NPO法人「川口国際交流クラブ」は四日から、毎週木曜に開いていた教室を再開。二十五日はJR川口駅東口の複合施設「キュポ・ラ」にある会議室に、中国やベトナムなど六人の外国人が訪れ、十人ほどのボランティアから日本語を教わった。
 理事長の伊藤喜勝さん(56)によると、利用者は女性が多く、近年は働きながら通う技能実習生も増えているという。感染予防対策として全員にマスク着用と検温を求め、普段は外国人と教える側が向かい合う座席も横並びに変更した。
 クラブでは単なる語学指導ではなく、互いの理解を深める「交流」を重視してきた。伊藤さんは「子どもの教育や日常生活の悩みの相談にも乗っている。異国でのコロナ禍で不安を抱える外国人たちが、教室が開いていることで安心してくれたら」と話す。
 住民の半数が外国人という芝園団地(同市芝園町)を拠点に、毎週日曜に開く「芝園日本語教室」も二十一日から再始動した。休止前より少ない五人の参加だったが、中国人のビジネスマンが熱心に質問する姿も。活動後にはボランティアが机を消毒した。
 初めて参加した解体業のクルド人の男性(39)は漢字の読み書きが苦手で、教室が開くのを待ち望んでいたという。「長く日本で暮らし、自分の会社を立ち上げるためにもっと勉強したい。毎週通うつもりです」と希望を語った。

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