駅メロ好き高校生の夢実現 河童と小椋佳さんのコラボで発車しま~す

2020年6月30日 14時00分

署名を呼び掛けるため自作したポスターを手に、我孫子駅前で笑顔を見せる織田涼佑さん=我孫子市で

 

◆我孫子駅発車メロディーにご当地ソング

 千葉県我孫子市のJR我孫子駅で流れる常磐線快速の発車メロディーが、市制施行50周年を迎える7月1日の始発から、地元ゆかりの曲に変わる。きっかけは、同市に住む県立東葛飾高校(柏市)2年の織田 涼佑さん(16)による署名活動だった。織田さんは「3年がかりの企画が実を結び、喜びで身が震える」と笑顔を見せる。 (堀場達)

◆幼少期からメロメロ

 採用されるのは2曲。下りの1番線ホームの「河童音頭」は、今年は新型コロナウイルスの影響で中止になったが、毎年8月に開かれる「あびこカッパまつり」などで披露される市ゆかりの曲。上りの5番線ホームでは、シンガー・ソングライターの小椋佳さんが作曲した「あびこ市民の歌」が流れる。いずれも織田さんが提案した曲だ。
 織田さんは幼少時からの鉄道ファン。発車メロディーが好きで特技のピアノは「発車メロディーを演奏したくて習い始めた」ほど。小学4年の時には常磐線主要駅のメロディーを楽譜に起こし、夏休みの自由研究として提出した。

◆200駅分録音して気付いたこと

 小学5年から中学3年までの間に、関東を中心に200駅近くのメロディーをスマートフォンに録音して集めた。そのうち、メロディーの中に、いわゆる「ご当地ソング」が含まれていることに気付いた。
 「ご当地ソングを我孫子駅で聞ければ、地元が活気づく」と市に相談したところ、地元全体の同意を得て市長が要望すれば、JRが検討してくれることが分かった。
 まず、中学3年の夏休みを利用し、ご当地ソングを採用している全国23駅の自治体や団体などに、電話やメールで採用の経緯などを問い合わせた。採用駅の例を参考に、市の人口の4・7%に当たる6000人分の賛同を集める目標を設定し、高校1年になった昨年8月、署名活動に乗り出した。

◆目標超え7567人分の署名集める

 趣意書や署名用紙は自作で、駅周辺の市内小中学校に配って保護者に渡してもらったり、市内各地の行政センターに置いたり。イベント会場でも署名を呼びかけ、昨年末、7567人分の署名を市に提出。市がJRに要望を伝え、実現にこぎつけた。
 織田さんは「毎日利用している我孫子駅で、ご当地の発車メロディーが流れる喜びを、署名していただいた方々と共有できる。両親や友人から『聞きに行くね』と言われる。頑張って良かった」と話している。
 変更費用として市は120万円を負担する。2曲が流れるのは来年2月末までの期間限定だが、市は評判が良ければ、継続を働き掛けていく。

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