きょう王位戦第1局 木村王位「早く1勝つかむ」 藤井七段「集中力切らさない」

2020年7月1日 05時50分

健闘を誓い合う木村一基王位(右)と挑戦者の藤井聡太七段=30日、愛知県豊橋市のホテルアークリッシュ豊橋で

 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑む第61期王位戦(東京新聞社主催)の7番勝負第1局が、7月1日から愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で始まる。史上最年長で悲願の初タイトルを手にした王者に、史上最年少タイトルを目指す新星が挑む注目のシリーズだ。6月30日に両対局者が現地入りし、対局への意気込みを語った。
 あいにくの大雨になったこの日午後、両対局者は新幹線と車でそれぞれホテルに到着。決戦の舞台となる音楽堂を検分した後、インタビューに応じた。
 検分は対局者が対局場や盤駒を事前にチェックし、戦いやすい環境を整える手続き。タイトル戦登場が8回目の木村王位は慣れた様子で、光の加減や休憩場所について要望。「コロナの影響の中で用意していただきありがたい」と感謝を述べた。一方の藤井七段は初めての体験。さまざまなスタッフが関わる様子に、「多くの方のおかげで将棋が指せると感じた。いい将棋を指したい気持ちが高まった」と話した。
 初防衛が懸かる木村王位は「1回勝つかどうかで流れが全然違う。早く1勝を挙げて感じをつかみたい」。30歳の年の差対決については「藤井七段を17歳の少年とはとらえていない。自分が持つものをどれだけ出せるかが大事だ」と静かに闘志を燃やした。
 藤井七段は、プロ入り前に愛知県であった第57期王位戦で、木村王位=当時は八段=と羽生善治九段(49)=当時の王位=の対局を見学したことがある。「トップの迫力ある戦いを間近で見ていい経験になった。その舞台に対局者として臨めるのは非常にうれしい」と笑顔。当時から自分がどれだけ強くなったかを「角一枚分」と表現し、「2日制の対局は初めて。やってみないと分からないが、集中力を切らさないようにしたい」と述べた。
 対局は2日制で持ち時間各8時間。初日は午前9時に始まり、午後6時で指し掛け、手番が封じる。2日目の2日は午前9時に再開し、夜までに勝敗が決まる見通し。対局は中日新聞のホームページで中継する。

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