<コロナと生きる@いばらき>水戸出身の俳優・三森さんらオンラインミュージカル 自宅で演技 画面で共演

2020年7月1日 07時28分

「謳う芝浜」の稽古風景(ほとり企画提供)

 新型コロナウイルス禍で舞台上演が難しい中、水戸市出身の俳優三森千愛さん(37)らが結成したオリジナルミュージカル創作チーム「ほとり企画」がオンラインで、新たな公演活動を始める。役者がそれぞれ別な場所で演じ、画面上で共演する試み。公演は落語を題材にしたミュージカルで、「劇的茶屋」と名付けてシリーズ化する。七月四日から有料でライブ配信する。(鈴木学)

ミュージカルのシリーズ公演「劇的茶屋」をPRする三森千愛さん(左)と川嶋志乃舞さん=県庁で

 劇的茶屋の第一弾は、大金を拾った亭主に女房が一芝居打ち、亭主を改心させて酒浸りの生活から更生させる古典落語「芝浜」を基にした「謳(うた)う芝浜」。出演は語り部を含め三人で、自宅で演じる。画面上では、役者同士が同じ場所でやりとりしているように見せる。
 三森さんはこれまで、劇団四季などのミュージカルの舞台で活躍。今回の企画では、制作プロデューサーを務め、笠間市出身の津軽三味線奏者川嶋志乃舞さん(25)を招き入れた。川嶋さんは伝統音楽とともにポップスも追求する音楽家で、作曲を担当してもらった。
 ミュージカルを生配信するだけでなく、「茶屋にいる気分で」と、チケット購入者には茶と和菓子が配送される。家で他の客らと一緒に飲み食いしつつ観劇する新しいスタイルを提供する。
 コロナ禍でも提供できる企画を考え、この形にたどり着いた。試行錯誤の末、芝居、歌で音のズレを感じさせない方法を考案した。二人は県庁で会見し、「配信だからこそ、普段見られない人に見てもらえる。新しい挑戦をぜひ見てほしい」と訴えた。
 上演は主に火、水、土、日曜の午後八時で、初日は午後一時スタート。上演時間は約一時間で、キャストの組み合わせを変えながら上演する。
 料金は、菓子の種類によって二千円、三千三百円、三千八百円の三種類。七月中は「謳う芝浜」で、今後、「死神」「お見立て」を基にした作品を予定している。
 チケットは「劇的茶屋」のホームページで。観劇用URLは公演当日にチケット購入者のメールアドレスに届く。

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