「TikTok」など中国製アプリ禁止 インド政府、国境衝突が影響か

2020年7月2日 06時00分
 【バンコク=岩崎健太朗】インド政府は「国の治安に影響する」などとして、中国製の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」など59種類のモバイルアプリを使用禁止とした。インド兵20人が死亡した中国との国境地帯での衝突が背景にあるとみられ、中国製品ボイコットの動きも出ている。
 地元メディアによると、電子・情報技術省は6月29日に「データの安全性に関する懸念が多く寄せられ、国の防衛や安全を損なう恐れがある」として禁止を発表。以前から情報流出対策で規制を検討していたが、今回の衝突を受け動きを強めたとみられる。「ウィーチャット」「モバイルレジェンド」など中国関連のメッセージ、ゲームアプリが含まれ、5億人以上の利用者がいるという。ただティックトックのインドの運営会社は情報流出などは否定した。
 中印は実効支配線の侵犯を巡り多数の死傷者が出た6月中旬以降、外相や司令官レベルで協議を重ねているが、現場ではにらみ合いが続き、双方は装備を増強しているもようだ。インドの一部では反中感情の高まりがみられ、デリー首都圏のホテル協会は中国人宿泊客の受け入れ拒否を表明。空港や港では中国からの輸入品の検査が手動に切り替えられ、足止めされるなどの混乱が生じている。

関連キーワード

PR情報

国際の最新ニュース

記事一覧