木村一基王位VS藤井聡太七段の王位戦 注目の「将棋めし」は?研究家に聞いた

2020年7月2日 10時56分
第61期王位戦7番勝負第1局初日の昼食で、両棋士が注文した「三河鮮魚の海鮮丼」=いずれも愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で

第61期王位戦7番勝負第1局初日の昼食で、両棋士が注文した「三河鮮魚の海鮮丼」=いずれも愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で

  • 第61期王位戦7番勝負第1局初日の昼食で、両棋士が注文した「三河鮮魚の海鮮丼」=いずれも愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で
  • 藤井聡太七段が注文した「どうまい牛乳プリン」
  • 木村一基王位がおやつで注文した「レモンのムース」
 木村一基王位と藤井聡太七段の「30歳差対決」となった第61期王位戦7番勝負(東京新聞主催)は、熱戦のさなかに食べる「将棋めし」にも注目が集まっている。両者の食事傾向やタイトル戦ならではの楽しみ方を、将棋めし研究家の小笠原あきらさん(35)に聞いた。(世古紘子)
 第1局1日目の昼食は、両者とも「三河鮮魚の海鮮丼」。ガスエビやマダイなど地元食材を盛り込んだ逸品で、いずれも完食。おやつには木村王位が「レモンのムース」、藤井七段が「牛乳プリン」。昼食は和洋中の30種、おやつは13種を対局場のホテルが用意し、両者が前日に選んだ。
 「海鮮丼は重くも軽くもなく、1日目としては無難な選択でしょうか」。将棋めしデータを集めたサイト「将棋棋士の食事とおやつ」を管理・運営する小笠原さんは、そう話す。
 小笠原さんによると木村王位は小食で、以前はほとんど食事をとらなかった。だが最近は対局時にそばやちらしずしなどサッパリ系の注文が目立つ。特に昨年の王位戦は「すべて食べたと聞いて驚いた。奪取のスタミナ源になったのかも」。ただ、気になったのは、海鮮丼を食べると勝率が悪かったこと。その情報は木村王位も知っているようで、小笠原さんは「初日にあえて頼むのは、去年の結果にこだわらず戦うという決意の表れか」と分析する。
 対する藤井七段は「食べる印象」。最近は注文も定まり、意外と多いのが天丼。「エビが好きなのかも。こってりしたものを食べられるのは若さゆえ」。3年連続で勝率8割以上のため「勝ち負けと絡めて語るのは難しい」が、ごはんものより麺類の方がやや良い。実は海鮮系の注文は初めてといい、「ここにも挑戦する気持ちが見て取れる」。
 全国を転戦する王位戦は定宿も多く、「中の坊瑞苑」(第3局・神戸市)の肉うどんや「元湯 陣屋」(第6局・神奈川県)のカレーなど名物も多い。小笠原さんは「名物を頼むかどうかにも、棋士の個性が表れる。食べる量などから、形勢も自由に邪推しつつ、楽しんで」と話している。

関連キーワード

PR情報

文化の新着

記事一覧