東京107人感染 小池知事「夜の街で増加、自粛を」<新型コロナ>

2020年7月3日 06時00分

大勢の人が行き交う渋谷スクランブル交差点=東京都渋谷区で

 東京都の小池百合子知事は2日、臨時会見を開き、新型コロナウイルスの感染者が新たに107人確認されたと明らかにした。感染者数が100人を超えるのは、154人だった5月2日以来2カ月ぶりで、同25日の緊急事態宣言解除後では最多。小池知事は「感染拡大要警戒の段階」と訴え、再び都民に夜の繁華街への外出自粛などを求めた。 (小倉貞俊、岡本太、松尾博史)
   

◆20、30代が7割 死者、重症者なし


 都によると、107人のうち、感染経路が判明しているのは新宿エリアの接待を伴う飲食店の客や従業員を含む62人で、感染経路が不明・調査中は45人。20代、30代が7割近くを占めた。死者、重症者の報告はなかった。
 小池知事は「医療提供体制は十分確保されているものの、今後、高齢者層など急速に感染者数が増加する可能性も否定できない」と強調。接待を伴う飲食店の従業員など夜の繁華街関連の感染が増えているとし、都民に対し「(感染拡大防止の)ガイドラインを順守している店を除き、新宿、池袋などの夜の街、夜の繁華街への外出を控えてほしい」と訴えた。休業要請などは否定した。
 菅義偉官房長官は2日の記者会見で、直ちに緊急事態宣言を再発令する状況にないとの認識を重ねて示した。安倍晋三首相は「高い緊張感を持って自治体と緊密に連携していく」と官邸で記者団に述べた。

◆「感染が拡大しつつある」「経路不明も増」


 東京都は2日、従来の「東京アラート」を改定して新たに設定した7指標に基づき、4段階に分けた警戒度を公表。小池知事の会見に同席した国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長らは、最近の状況について、4段階で上から2番目に重い「感染が拡大しつつある」と位置付け、医療体制は3番目にあたる「体制強化の準備が必要である」と判断したことを報告。
 大曲氏は「感染経路不明の数も増えており、陽性者数の増加は積極的な検査によるものだけではない」と指摘。1日までの直近7日間平均の経路不明者数は27.1人、前週比158%となっており、この状況が続くと、4週間後には約6倍(1日あたり160人)、さらに4週間後には約40倍(1日あたり1080人)になると推計した。
 一方、医療提供体制については「増加傾向にはあるが現状は対応できている」と分析。その上で「今後高齢者に感染が移行すると、医療体制を圧迫するため注意が必要」とした。

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