ロシアで改憲成立 78%賛成 プーチン氏「終身大統領」に道

2020年7月3日 06時00分

2日、テレビ会議に参加するロシアのプーチン大統領=タス・共同

 【モスクワ=小柳悠志】ロシアで憲法改正の是非を国民に問う全国投票は2日に開票が完了し、中央選管によると賛成は77・9%で改憲が成立した。プーチン大統領(67)が最大で2036年まで続投できるよう定めた改憲項目は近く発効する。
 賛成票が投票総数の半数超に達することが全国投票の成立要件で、反対票は21・2%だった。200超に上る改憲項目を一括して賛否を問う仕組みで、社会保障の充実や愛国主義をうたう内容も含まれており、国民の支持が広がった。改憲では領土割譲禁止も定められており、北方領土問題を巡る日ロ間の協議は一層難しさを増しそうだ。
 プーチン氏は2000年、エリツィン氏の後継者として大統領に就任し、現在は4期目。08~12年は憲法が定める多選禁止規定で、いったんは首相に就いていた。今回の改憲により24年に任期が切れた後も、大統領選に出馬して当選すればさらに最大2期(12年間)務めることが可能となる。事実上の「終身大統領制」に道を開いたと言える。
 改憲の是非を問う全国投票は1月にプーチン氏が表明。当初は4月に実施の予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期。国内では現在も連日6000人以上の新規感染者が確認されているが、プーチン氏は全国投票の実施に踏み切った。
 モスクワなど一部の都市では、投票すると商品購入に使える最大4000ルーブル(約6100円)のクーポンが抽選で当たる特典も導入。全土の投票率は65%に上った。

関連キーワード

PR情報

国際の新着

記事一覧