都知事選候補者の環境政策は? 若者グループがインスタで紹介、投票呼びかけ

2020年7月3日 13時50分
 地球温暖化対策の強化を求める若者グループ「Fridays For Future Tokyo(FFF東京)」が、都知事選(5日投開票)の候補者の環境政策をまとめて、会員制交流サイト(SNS)のインスタグラムで紹介している。2日夜には、候補者の政策を解説した動画をネットで配信し、「政治はタブーじゃないし、ダサくない」と投票を呼びかけた。 (小川慎一、福岡範行)
 新型コロナウイルス感染症も大変だけど、気候も危機―。メンバーはそんな思いから、都知事選の候補者に温暖化対策を尋ねるアンケートを送った。
 候補者22人のうち、連絡先が分かる15人に「2030年の再生可能エネルギーの割合をどの程度にするのか」「コロナからの復興を契機に脱炭素社会への転換を推進するか」「気候変動対策に市民や若者の声を反映するか」などを尋ねた。回答が来たのは3人だけだが、1人は政策を語った動画付きで、熱心さに違いが出た。

FFF東京のインスタグラムの画面。候補者5人の環境政策の公約まとめが投稿されている=小川慎一撮影

 「候補者の皆さんがお忙しいのは分かります。私たちが聞いたことに返してくれたのはうれしい」と、担当した都立高校3年のせりケ野がの瑠奈さん(18)=東京都武蔵野市=は話す。
 回答が集まらず、報道各社が主要候補者とする5人に絞り、各公式サイトや選挙公報から政策をまとめた。候補者の名前付きのイラストに政策を箇条書きし、記載がなかった人は「言及なし」と紹介した。
 2日夜には、芹ケ野さんと大学1年の黒部むつみさん(19)=東京都東大和市=が、30歳以下の政治参加を促す若者グループ「NO YOUTH NO JAPAN」が企画した「もうすぐ都知事選トーク」というインスタグラムのライブ配信動画に出演。進行役の能條のうじょう桃子さん(22)との掛け合いを通じ、候補者の政策の特徴を解説し、「候補者の情報を知りたい場合はどこを見ればいいか?」という視聴者の質問に答えた。

インスタグラムのライブ動画配信の様子。右側には視聴者からのコメントも。上から時計回りで、能條桃子さん、黒部睦さん、芹ケ野瑠奈さん=一部画像処理

 芹ケ野さんは、都知事選が初めて1票を投じる選挙。「新型コロナに話が集中し、候補者にも有権者にも、気候変動を考えてもらえないのが残念」としつつも、「東京が気候変動対策を進めれば、国も変わります。私たちには力がある」と、同世代の投票を願った。

◆低調たどる若い世代の投票率

 都知事選で若い世代の投票率は、低調をたどっている。1979年以降では、20代は20%台から40%台を推移し、1票を投じなかった人のほうが多い。4年前の前回は、18、19歳が都知事選で初めて投票し、18歳は51.83%、19歳は43.65%だった。
 都選挙管理委員会が若者の投票率を向上させようと、若い声優らが出演するインターネットテレビ番組や、ウェブメディア「新R25」の記事でPR。俳優広瀬アリスさん(25)が出演した啓発動画を「ユーチューブ」などで配信し、関心を高めようと工夫している。
 都選管の担当者は「新型コロナ対策のため非接触型で、若い人が見るネット媒体を活用した」と話した。果たして効果はいかに。 (渡辺聖子)

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